佐渡汽船新潟港ターミナルに来春、宮田亮平氏の原画・監修の大型陶板・金属レリーフ「佐渡彩景」が登場
(公財)日本交通文化協会(東京都千代田区)は19日、佐渡汽船 新潟港万代島ターミナルに、佐渡出身で、東京藝術大学学長、文化庁長官などを歴任した宮田亮平氏の原画・監修の大型陶板・金属レリーフ「佐渡彩景」を設置する、と発表した。お披露目は2020年3月。(一財)日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受けて製作・設置する。
日本交通文化協会として543作品目となる、この作品(縦4m×横7m)は、東京藝術大学名誉教授で世界的な金工作家である宮田亮平氏が原画・監修を務め、金属で制作したイルカは同氏が自ら手掛けている。
陶板に描かれた風情は古くからの伝統芸能である「鬼太鼓」、観光客からの人気が高い「たらい舟」のほか、「北前舟」、「佐渡金山」、「トキ」、「自然風景」など佐渡の文化や歴史が最大限に表現されている。
なお報道資料によると、宮田氏は、「藝大受験のため佐渡汽船に乗り、佐渡島から新潟に向かうときに見たイルカの姿に魅かれたことが芸術家の原点」と語っているという。
宮田氏が同協会で原画、監修、制作を務めるのは今回で16回目、新潟県内では、新津駅「花の道 夢の道」、新潟空港「佐渡ものがたり」などに続く6作品目となる。
日本交通文化協会のホームページによると、パブリックアートは「公共空間のための芸術・文化作品」のこと。経済恐慌後の1930年代、スウェーデンやアメリカで苦しい状況にある芸術家やアーティストのために仕事を発注する公共政策として始まった。