株式会社松島(新潟県柏崎市)が破産申請の準備、県内28件目の新型コロナウイルス関連倒産
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、結婚式場・ホテル経営などを展開する株式会社松島(新潟県柏崎市、資本金1,000万円、佐藤直隆社長、従業員20人)は、20日に破産申請を予定している旨の通知を出し、事後処理を仲江武史弁護士(仲江総合法律事務所、東京都)に一任して破産申請の準備に入った。
松島は1955年ころに雑貨商として創業し、その後、ドライブイン、結婚式場を開業して業容を拡大。1985年9月に法人化し、鯨波松島温泉に「メトロポリタン松島」の名称で結婚式場及びホテルをオープンし、1996年6月期には約7億4,100万円の売上高を計上していた。
しかし、景気低迷による宿泊客の減少や少子化による婚礼需要の減少などで減収基調を余儀なくされ、採算的にも恵まれない状況が続いていた。また、新型コロナウイルス感染拡大後は一段と利用客が減少し、経営環境はさらに悪化。資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。
なお、2001年10月にはフランチャイズで焼肉店の経営にも着手していたが、2021年5月に会社分割で別法人を設立し、焼肉店の経営は別法人に移管して現在も営業を継続している。
負債総額は約11億円で、新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは28件目となる。