プリンス工業が来月1日に簡単に包丁が研げる包丁研ぎ器を販売

ダイヤモンド砥石を使用しているほか、「横一方向研ぎ」を実現

砥職人の研ぎ方を参考に開発

プリンス工業株式会社(三条市、高野信雄代表取締役)は4月1日、包丁研ぎ器「トギサムライ」を販売する。簡単に包丁が研げるダイヤモンド砥石を使用しているほか、刃先を浮かして研ぐ「横一方向研ぎ」を実現している。ダイヤモンド砥石は交換可能で、付属品としてダイヤモンド砥石がついている。価格は2万8000円(税別)。

新商品の開発は、職人の研いだ包丁の刃先の分析から開発を始めたという。そうしたなか、社長が偶然、展示会で「砥職人が包丁の刃先を横にし、刃先を砥石に当て研ぎ、戻すときは刃先を浮かして研ぐ “横一方向研ぎ”で研いでいる」ことに気づいた。そこで、研ぎ器のホルダーに浮上機構を組み込み、この“横一方向研ぎ”を実現したという。

ホルダーに包丁をセットすることで、簡単かつ安全に研ぐことができる。また、ダイヤモンド砥石の優れた切削力と平面保持力で、早くかつ正確に研ぐことが可能。ダイヤモンド砥石を使用しており水は使わないことから、研ぐ場所を選ばない。

オンラインショップでの販売を記念して、「マツコの知らない世界」で紹介された「おろしま専科/ステンレスおろし器」をプレゼントするキャンペーンを行う。また本格販売に合わせて、3月24日から25日および31日から4月1日に、東急ハンズ新宿店で実演販売を行なう。

近年の日本食ブームによって、日本の包丁の“切れ味”のよさが海外でも広く認知され、日本製の包丁の輸出も増えている。だが、多くの国では包丁を砥ぐ文化がなく、研ぎ棒によるタッチアップや簡易的な研ぎ器によって包丁を研いでいるのが現状。このため、日本の包丁のよさである“切れ味”を維持できていないという。

そこで、海外の人でも簡単に包丁が研ぐことができる包丁研ぎ器を開発。昨年2月にフランクフルトで開催された「アンビエンテ2017」で発表したほか、昨年8月には国内各地で店頭実演による試験販売を行ってきた。その結果、好評を博したことから、生産体制を整え、本格販売することにした。海外のみならず、国内で手軽に包丁を研ぎたいという人などに販売していく。

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