「頭のよい子が育つ家」づくりを展開するシエナホームデザイン(新潟市中央区)
頭のよい子が育つ家
「頭のよい子」と聞いてどのような子どもを思い浮かべるだろうか。勉強ができる子とは異なり「“考える力”と“コミュニケーション能力”を鍛えている子」と定義するのは、世界で活躍できる若者育成を掲げる一般社団法人四十万未来研究所(東京都)だ。同研究所が有名私立中学に合格した約200世帯を6年間にわたり調査したところ、共通点はリビング学習であったことから、リビングを充実させた住空間で子どもたちの生きる力を育む「頭のよい子が育つ家」を提唱する。
これを県内で先駆けて取り入れたのは、注文住宅を請け負う株式会社シエナホームデザイン(新潟市中央区)だ。代表取締役の藤崎秋司さんは四十万未来研究所のオフィシャルサイセンス・パートナー認定を取得。同研究所のオリジナルメソッドを用いた家づくりを今年の夏から本格的に始動した。
「頭のよい子が育つ家」には、家族の気配を感じられる吹き抜け、リビングを通って二階に上がる階段、本がいつでも手に取れるような工夫、思いついたらすぐ書くことのできるガラス黒板など、想像力や表現力を培うとともに自発的な学習を促す仕掛けが数多く組み込まれている。これに加えて、動線やレイアウトを工夫することで、自然と家族間のコミュニケーションが生まれる空間を創り出すのだ。
シエナの家づくり
「お客様とはよくラインでもやりとりしています」と話す藤崎さん。資金計画から、土地選び、デザイン、引渡し後のアフターフォローまで、家に関わるものはなんでも相談に乗るという。膝を付き合わせて納得いくまで何度でも話し合うスタイルは顧客からの評判も高い。憧れのマイホームの夢を実現させるために、希望や要望をしっかりと聞き取り、家族のライフスタイルに合わせた家を提案する。予算的に難しい要望であっても、あらゆる手を尽くして最大限理想に近い別のプランを用意。時には顧客を連れてメーカーのショールームを渡り歩くこともあるという。
「家は快適に過ごせるかが何より重要」と、断熱、気密性能を高めた省エネルギー住宅を推奨する。多くの人はイニシャルコストを気にしがちだが、そこに少しお金をかけることで冷暖房のランニングコストを抑えることができ、生涯コストは確実に安くなると知っているからこそ。材質だけに頼らず、太陽光を生かすデザインや、すべての部屋の天井を吹き抜けにするなど、様々な工夫を凝らすのはシエナならでは。住んでからのことまで一緒に考える家づくり、それがシエナホームデザインだ。