災害時に使える機能満載の「三井のリパーク」が新潟駅前にオープン
災害時対応の自販機、炊き出しセット、帰宅困難時の車中泊に使える簡易トイレなど常備
三井不動産リアルティ(株)は27日、JR新潟駅南口のすぐ近くに、災害時に一時避難場所として利用できる大型コインパーキング「三井のリパーク」をオープンした。
同社では、駐車場の「社会インフラとしての機能」に着目した取り組みを進めている。例えばカーシェアリングサービスの導入などだ。また、さいたま市では同市の協力のもと、駐車場に大形の蓄電池を設置した。万が一、停電が発生した際、EV車を充電しもらい、家の電源として活用してもらうというものだ。そうした取り組みの一環として、2016年5月に神戸市に非常時対応型の駐車場を設置し、その後、大阪、仙台にも設置した。新潟市の非常時対応型の駐車場は全国で4か所目という。
主な機能としては、災害時にも使える「ハイブリッドソーラーシステム(太陽光パネルや蓄電池など)」を設置したほか、災害時には無料で飲料の提供を行う自動販売機を設置した。
また、ダストボックスや看板やベンチの内部に、収納スペースを設置。炊き出し時に使う「かまどセット」や、帰宅困難者が車中泊する際に使える「簡易トイレ」や、負傷者の手当てと休憩などに使える「組み立て式の大型簡易テント」を収納した。
無料Wi-Fi、駐車場の機能、新潟市の観光情報などを配信するデジタルサイネージのほか、J2リーグのアルビレックス新潟のキャラクターや、新潟市のキャラクターである花野古町&笹団五郎なども配している。
加えて、現地で配布された資料によると、スマホでQRコードを読み取ることで、自国言語で駐車場の案内方法などを表示できる「多言語翻訳機能」もあり、インバウンド観光客も使いやすいそうだ。