新潟大学が開発した新品種「コシヒカリ新潟大学NU1号」を新潟市内のこども食堂へ寄贈
新潟大学は27日、新品種として開発した「コシヒカリ新潟大学NU1号」を新潟市内のこども食堂へ寄附するため新潟市役所を訪れ、贈呈式が行われた。贈呈式には新潟大学の牛木辰男学長と、開発者である農学部の三ツ井敏明教授が訪れて寄贈品を贈呈し、新潟市の中原八一市長から感謝状が贈られた。
暑さに強いコメの新品種として新潟大学が開発した「コシヒカリ新潟大学NU1号」は、およそ20年前から研究に着手され開発されたもので、昨年は100キログラムを子ども食堂へ寄贈されており、今回はその倍となる200キログラムが寄贈された。
中原八一新潟市長は、「年々温暖化が進み、新潟の農業への影響が危惧されている。『コシヒカリ新潟大学NU1号』という持続的な農業を支える素晴らしい品種を開発され、寄贈いただいた。このようなお米が新潟大学でつくられたことを子どもたちに知らせることで、農業への関心を高めることにつながる」と話した。
新潟市社会福祉協議会の井浦正弘会長は、「こども食堂の方はボランティアでやっているので、寄附を集めるのがなかなか難しい。そんな中で、お米は食の基幹的のもので、このような寄附をいただき感謝している」と話した。
「コシヒカリ新潟大学NU1号」は昨年よりも生産面積を拡大し、今年は南魚沼地方でも生産された。2022年はより多くの農家に協力をしてもらい、県内全域に拡大していく予定という。