新潟市の中原八一市長が、新型コロナウイルス対策に従事した職員に年末の挨拶

新型コロナウイルス対策に従事した職員に挨拶をする中原八一市長

新潟市の中原八一市長が28日午前、新型コロナウイルス対策に従事した職員に年末の挨拶を行なった。

挨拶は以下の通り。

今年は市を挙げて新型コロナウイルス対策に取り組んだ1年でしたが、皆さんからは大変な状況のなか、1年を通じて新型コロナウイルス対応にあたっていただきました。全職員の皆さまに改めて感謝を申し上げたいと思います。

振り返ってみますと、今年は年明けから全国的に新型コロナウイルス感染症が拡大し、緊急事態宣言が発出される状況からスタートしました。本市におきましても目まぐるしく状況が変化するなか、市民の皆さまの間に恐怖や不安が広がりました。そのようななか、職員の皆さんから迅速な対応をしていただいたことで市民の皆さまからは本市の新型コロナウイルス対策にご理解とご協力をいただくことができたものと思います 。

また感染症患者の受け入れ対応につきましては、市民病院をはじめ適切な医療提供をいただくとともに消防局から患者の緊急搬送を行っていただきました。また保健所を中心とした職員からは日々の PCR 検査、速やかな濃厚接触者の特定などに従事いただいたところです。県と連携しながら医療体制を構築し感染症対策を最優先に進めていただいたおかげで市民の皆さまの不安も解消をすることができたものと思います。現場の最前線で頑張っていただいた皆様に改めて感謝を申し上げたいと思います。

本市の感染状況につきましては、3月から4月にかけて第4波の発生により感染が拡大しました。4月には初めての特別警報が発出されるとともに飲食店に対し営業時間の短縮が要請され、協力依頼をするために飲食店を訪問するとともに、協力金につきましても迅速に支給いただきました。

その後は5月には特別警報が解除され、一旦感染状況は落ち着いたものの、8月に入るとデルタ株により再び感染が拡大し、2回目の特別警報が発令される事態となりました。この第5波では8月の1か月で1,000人を超える感染者が確認されるなど本市最大の感染のピークを迎えました。市民の皆様さまもこれまでまでのなかで一番警戒された時期だったと思います。そのためこれ以上、市内で感染が拡大しないよう市民に直接呼びかけることとし、お盆の帰省時期には新潟駅で、その後は各区の主要時点で、私とともに感染防止対策や新型ワクチン接種に関する呼びかけを行っていただいたところです。

こうした対応や、市民の皆様さまと一体となった感染拡大防止に取り組んでいただいたことから、最大のピークを乗り越えることができ、人口規模の大きい都市で見られた緊急都市宣言、まん延防止等重点措置に本市は指定されることなく感染拡大を抑えることができました。

中原八一市長

またワクチンの接種につきましては5月中旬から本格的に集団接種の対応を開始いたしましたが、当初はコールセンターが混雑し予約が取りづらい状況が発生いたしまして市民の皆さまにご迷惑をおかけいたしました。その後、集団接種枠を拡充するとともに予約できめ細かに対応をしました。

また市ホームページ SNS 広告などにより新型コロナワクチン接種に関する情報を伝えていただくとともに、65歳以上へのタクシーチケットの配布やバスの送迎の実施など、考えられるあらゆる対応をしていただいたと思っております。

ワクチン集団接種会場の運営については組織横断的な対応で体制強化を図り、全庁を挙げて取り組んでいただきました。これらの取り組みにより政令市トップの接種率につながったものと考えております。

皆さんのこれまでの取り組みにより現在市内の感染状況は落ち着いておりますが、県内ではクラスターが発生しているとともに、世界的にはオミクロン株の感染が拡大し国内でも市中感染が確認されるなど新型コロナウイルスへの対応はまだまだ気を緩めることができず、今後も続くことが予想されます。

来年は本市の社会経済活動の再開に向けて、足元をしっかり固めるためにも引き続き感染症対策をしっかりと行いながら、今年実施しました1回目2回目のワクチン接種の経験を活かして3回目のワクチンの接種を円滑に進めていく必要があります。どうぞ皆さん来年もよろしくお願いいたします。

 

一方、職員を代表し保健衛生部の野島晶子部長も挨拶を行い、「本市の新型コロナウイルス感染症患者が3,616人を数えました。これまでの間、感染症対策の担当者もはじめとして保健師の皆さん、全庁的に応援をいただきまして、その使命感溢れた取り組みは目を見張るものがありました。それだけでなく保健衛生部全体として自分ごととしてしっかりとして取り組んでいただいたことは私の誇りにもなっています。さらには(市長には)全庁的な応援体制を組んで頂き一丸となって取り組むことができました。このオミクロン株のさらなる感染など、まだまだ予断を許しませんけど新年以降もしっかりと取り組んでいきたいと思います」と話していた。

保健衛生部の野島晶子部長(写真右側)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓