新潟市の中原八一市長の仕事始めにおける「市長年頭あいさつ」
新潟市の中原八一市長は、仕事始めにおける「市長年頭あいさつ」について、公務出張中のため行わなかったが、6日、職員共有のポータル内にある掲示板に、職員に向けたあいさつ文書を掲示した。
新年を迎えて
令和2年1月6日
市長 中原 八一
皆さん、明けましておめでとうございます。
令和2年の新年を健やかに迎えることができました。
昨年は、平成から「令和」という新しい時代となりました。本市は新潟開港150周年の節目を迎え、G20新潟農業大臣会合をはじめとする大型イベントが数多く開催され、本市の魅力を国内外に広く発信することができました。新潟の魅力が一層増していくよう、この開港150周年を契機として、「みなとまち新潟」を活かしたまちづくりを進めるスタートにもしたいと思います。
新潟県と策定した「新潟都心の都市デザイン」を基に、新潟駅と万代・古町を結ぶ街並みの賑わいづくりを進めていきます。今年は新潟のまちの姿が変わります。2月に完成する古町中心部の拠点施設「古町ルフル」を古町再生の第一歩として、活性化に取り組んでいきます。また、5月には市役所「ふるまち庁舎」がオープンします。本庁と新たな庁舎の一層の連携を図りつつ、市民サービスの向上に努めていきましょう。
また、新潟鳥屋野潟線が全線供用され、南北市街地の一体化をはじめ、交通渋滞の解消や駅南地区の活性化が図られます。令和3年度頃の新潟駅全線高架化、令和4年度頃の高架下広場の完成、令和5年度頃の万代広場の完成に向け、引き続き新潟駅周辺整備事業を着実に進めます。
いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。本市では6月に聖火リレーが行われるほか、フランスの空手チームやロシアの新体操選手が事前合宿を行うなど、オリンピックへの期待が高まります。
国内外から大勢の皆さんが訪れる機会ですので、受入体制をしっかりと整えていきましょう。新潟空港では、昨年の待望の香港便に続き、3月には初の国際線LCC「台北線」が就航し、市民や観光客の方々にとって魅力的な路線が増えます。全国に誇る食や文化をはじめとする新潟の魅力を積極的に発信し、交流人口の一層の拡大につなげていきます。
活力ある新潟市を実現するためには、強固な財政基盤をつくり、さらなる財政健全化に道筋をつけなければなりません。また、公共施設の最適化も進めていく必要があります。このため、今進めている集中改革プランの「緊急時、災害時に備えた財政基盤の強化」、「社会情勢の変化や市民ニーズに即した最適化」、「将来を見据えた改革」を三本柱として、着実に実行します。市議会をはじめ市民と課題を共有し、丁寧な議論を行っていきます。
この改革で生み出す効果を子育て支援や健康寿命の延伸をはじめ、人口減少社会への対応、さらなる拠点都市・新潟の発展に活用し、政令市新潟の第2ステージのまちづくりを進めていきます。そして、「都市と田園が調和・共存するまち新潟」を、市民と一緒になって目指してまいります。
皆さんには「市民目線」を忘れず、責任と自覚を持って職務に精励し、市民の期待に応えていただくようお願いします。また、健康に留意いただき、市民の笑顔と幸せのために今年も一緒に全力でがんばりましょう。
私の年頭のあいさつといたします。
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