特定失踪者である大澤孝司さんとの再会を果たす会が初詣参拝客で賑わう彌彦神社近くで署名活動
北朝鮮に拉致された可能性がある特定失踪者である「大澤孝司さんとの再会を果たす会」が2日、孝司さんの救出を願い、初詣参拝客で賑わう彌彦神社近くで署名活動を行なっている。場所は、彌彦神社桜苑内通路と、おもてなし広場の2か所で、2日15時まで行ない、3日も10時から15時まで行う予定だ。
大澤孝司さんは、弥彦村からほど近い旧・巻町(現・新潟市西蒲区)の出身。県の職員として佐渡へ移住し、1974年2月24日、飲食店で夕食を済ませ知人宅に立ち寄った後、行方不明となった。警察や国では、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない「特定失踪者」に大澤さんを認定している。
大澤孝司さんの兄・昭一さんは、「(拉致被害者に)認定されないと日朝交渉のルートに乗せてもらえない。拉致認定してほしいと国に訴えていく」などと話していた。
同会の関係者によると、昭一さんは85歳で、(自身が活動に参加しているうちは、活動は継続するが)今後、自身が活動から遠ざかっていかざるを得なくなっていった場合、(拉致被害者と認定されていない)特定失踪者の救出に向けたこうした活動が縮小していくことも危惧していて、拉致被害者の認定を望んでいるという。
これを受け、同会では昨年末に、花角英世知事や県議会拉致議連に、特定失踪者の拉致被害者認定に関する要望書を提出したという。これを受け、拉致議連の役員は、この要望を松野博一内閣官房長官兼拉致問題担当大臣にも伝えたそうだ。