新潟市の中原八一市長は職員に年頭あいさつ、「まちづくりを大きく前進させていく、まち作りを進化させていく、そういう年にしていきたい」

新潟市の中原八一市長は職員に年頭あいさつを行った。あいさつ全文は以下の通り。

皆さん新年明けましておめでとうございます。

めまぐるしく変化した令和3年から令和4年になりました。令和4年の新年をこうして健やかに迎え、仕事始めの皆さんとともにスタートすることを喜びたいと思います。

新型コロナウイルス対応や病院、消防、除雪などの対応に、年末年始返上で当たってくれた職員の皆様、さぞかし大変だったことと思います。本当にご苦労様でした。心より感謝申し上げます。今年も市役所は、すべての部署の職員が力を合わせ、市民の安心安全を最優先に全力で仕事に取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、新型コロナウイルスへの対応は一昨年2月に初めての感染が確認されてから、今年で3年目を迎えました。昨年末に急激に感染が低下した新型コロナウイルスは、現在全国で新たな変異株であるオミクロン株が多くの県において確認され、拡大傾向にあります。本市では、まだ新たな変異株は確認されておりませんが、本年も引き続き新型コロナウイルスへの対応は避けられないものと覚悟しなければなりません。

これまでの間、本市においては、感染の拡大に伴い、国や県との連携を図りながら、さまざまな対策を講じてきました。この経験を今後も生かし、対応していかなければなりません。また、市民の皆様に適時適切に情報を伝えつつ、本市の感染拡大対策にご協力をいただけるよう努めてまいります。

さらに3回目のワクチン接種について、1月半ばから接種券の発送が始まり、2月初めに高齢者接種から本格的に開始することとなります。ご案内の通り、本市は多くの市民の皆様から、1回目2回目のワクチン接種をしていただきました。市民の皆様には3月までの接種計画の全体像をお示ししているところですが、3回目の接種につきましては、集団接種の病院で1回目、2回目と違うワクチンを使用することから、接種の効果や副反応などについて丁寧に説明を行うことや、接種時期が冬場であることから、接種会場の対応などについて十分検討するようお願いします。

一方で、社会経済活動の再興が強く求められています。長引く新型コロナウイルスの影響により、社会活動や経済活動が低迷し、大きな打撃を受けてきました。今後の再興に向けては、感染の動向に大きく左右するものと考えていますが、本市としても、コロナ禍との共生については重要な課題と認識し、引き続き本市の社会経済活動を支援してまいります。

さて寅年には、新しく立ち上がるや生まれたものが成長するという意味があるそうです。コロナ禍には、いずれ終わりがくる。その時を見据え、本市の明るい未来を切り拓いていくため、昨年2月にウィズコロナ、ポストコロナ時代のまち作りのビジョンとなる選ばれる都市新潟市を公表しました。

令和4年は、本市にとって新しい日常に向けてまち作りを大きく前進させていく、まちづくりを進化させていく、そういう年にしていきたいと考えています。本市は都心エリアを中心にまち作りの大きな転換期を迎えていますが、いよいよ今年6月には新潟駅の在来線ホームがすべて高架化され、さらに大詰めを迎えている駅直下バスターミナルや、万代広場の整備も着々と進むなど、市民の皆様に新しい新潟駅を実感していただける年になります。

この新潟駅から万代、古町までを繋ぐ都心エリアの活性化に向けて、昨年9月には取り組むべき方向性として、新潟2kmの覚醒を取りまとめました。この都市エリアに都市機能の集積をはじめ、魅力やにぎわい作りを市民の皆様と一体となって取り組み、緑あふれ、人・モノ・情報が行き交う活力あるエリアを創造し、その成長エネルギーを市内全域に波及させ、ビジネスを展開するまち、訪れたいまちを目指して取り組みを進めていきます。

デジタルの進展で、これまでと違った働き方や生活のスタイルが定着する中、首都圏などから地方への新たな人の流れを目指すチャンスでもあります。都市と自然豊かな田園が調和する本市の強みを生かし、安心安全な生活環境の確保や、子育てや福祉サービスの充実などにより選ばれる都市新潟市の実現に全力を挙げてまいります。

最後に皆さんも感じておられると思いますが、社会の状況変化はコロナが発生して以降、なお一層激しくなっており、これまでの常識では通用しないことが多く出てきております。このようなときに職員一人一人に対し、スピード感や柔軟性、幅広い見識を持った対応が求められております。幹部職員の皆さんには、市役所の仕事のあり方を絶えず根本から考えながら、課題解決に向けて迅速果敢に取り組んでいただくようお願いを致します。

今年1年、まずは今日出席をいただいた幹部の皆さん、職員の皆さんが健康に十分留意しながら、市民のために頑張ってまいりましょう。

年頭あいさつの様子

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