JR東日本スタートアップ、新潟市、ベンチャー2社が新潟駅周辺で「AI×観光」の実証実験
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するJR東日本スタートアップ株式会社と新潟市は、 ベンチャー企業と連携し、「AI×観光」分野で2つの実証実験を開始する。
JR東日本スタートアップは、 ベンチャー企業や優れた事業アイディアを有する人々との協業によるビジネス創造活動「JR東日本スタートアッププログラム」を進めている。 第3回目となる今回は、 地域連携の新たなフィールドとして、(現在、高架駅が整備中のほか、駅周辺でオフィスなどの開発が進んでいる)JR新潟駅の開発を視野に、新潟市の特区やエリアを活用する協業プランを募った。
採択された「AI×観光」分野の2提案について、AI、 IoT、ビッグデータなど技術を活用した民間企業が行う実証事業を支援している新潟市の協力のもと実証実験を行う。
実証実験は以下の通り。
観光タクシーの相乗りマッチングサービスによる“観光MaaS”の実現
AIを活用した観光ニーズのマッチングと送迎ルート最適化の技術を活用し、 観光タクシーの「相乗り」による新たな移動サービス「新潟トラベルシャトル」を開始する。オンデマンドの事前予約による利便性の向上と、 相乗りにより一人あたりの負担を下げることで、 お得で快適な観光地の周遊を実現する。
実施期間/1月18日~3月末(予定)
送迎場所/新潟駅南口、新潟市内宿泊施設など
実施主体/株式会社NearMe(東京都、リアルタイム位置情報を活用した「タクシーの相乗り」アプリなどを手掛けるベンチャー)
AI味覚判定を活用した日本酒レコメンドサービスによる新しい観光提案
10種類の日本酒をのみ比べ、 AIによる味覚判定を通して、 一人一人に合った日本酒製品や飲食店・酒販店を提案する観光拠点「日本酒観光案内バー(SAKE TOURIST INFORMATION BAR)」を開設する。日本酒を観光資源として捉え、独自のアルゴリズムにより12種類の日本酒味覚タイプに分類し、 判定結果ごとに一人一人に合った味わいを巡る新潟駅近郊のラリー型の旅を提案することで、 新潟駅周辺地域の飲食店・酒販店の回遊を促し、 地域全体の活性化を目指す。
実施期間/2月14日~3月15日
実施場所/JR新潟駅構内CoCoLo新潟西N+ TABI BAR & CAFE/km-0 niigata lab内
実施主体/MIRAI SAKE COMPANY株式会社(東京都、日本酒セレクトショップの運営、 日本酒イベント事業、 オーダーメード日本酒事業、 酒米生産などを手掛るベンチャー)