新潟県医師会が、新型コロナ第6波へ備えた対策や医療体制の強化を花角英世知事へ提案
新潟県医師会は4日、日本国内で新型コロナウイルスのオミクロン株が拡大しつつある現状を踏まえ、新潟県の花角英世知事へ新型コロナウイルス対策や地域の医療提供体制の構築に関する提案書を提出した。
今回の提案書は、海外でオミクロン株が拡大し、国内でも広がりの兆しを見せていることが1つの契機になっている。
県医師会の堂前洋一郎会長は知事との会合後「オミクロン株はあまり重症化しないと言われているが、数(患者の母数)が増えれば重症になる人も出てくる。医療体制の強化、特にICU(集中治療室)のスタッフの確保を県にお願いした」と話す。
提案書の中では3回目ワクチンの迅速な接種にも言及されているが、会合後の取材では11歳以下の子どもへのワクチン接種に関して質問もあがり「子どもへの筋肉注射は慣れていない人が多いため、その研修や、パンフレットを作って保護者へ重要性を伝えていく取り組みを進めていく」(堂前会長)という。
また提案書には、新型コロナの経験も踏まえた「持続可能な医療提供体制の構築」も盛り込まれた。堂前会長は「医療機関を減らして病床を減らすと、セーフティネットがなくなり、新型コロナのような自体に対応できなくなる。感染症禍にも対応できるような力強い医療体制を作っていかなくてはならない」と語った。