1月から3月まで新潟県内の14病院で遠隔医療通訳の実証実験
新潟県ではウィンターシーズンを中心にインバウンド観光客が増えていて、病院においても外国人患者対応が増えている。
ただ、患者が冬季に集中し医療通訳などの通年契約が困難だったり、医師不足が深刻な中山間地病院や中小病院にも外国人患者が集中したりするといった新潟県特有の課題が表面化。これに伴い、コミュニケーションの面から、医療安全、医療従事者の負担軽減などの面で課題も出てきているという。
こうしたこと受け、新潟県は、上越地域の急性期医療の現場を中心に、テレビ電話などを使って、遠隔地にいる医療通訳者から通訳をうける「遠隔医療通訳」の実証実験を行う。株式会社日本医療通訳サービス(大阪市)と提携して県内14病院(うち県立病院は妙高、中央、十日町、松代、柿崎の5病院)で行なう。
具体的には、テレビ電話による遠隔医療通訳(5言語=英 中 韓 スペイン ポルトガル、24時間)、一般電話回線による遠隔医療通訳(3言語=英 中 韓、平日8時30分から18時30分)の実証実験を、1月14日から3月13日まで行い、遠隔医療通訳の効果を検証する。
なお、この事業は「新潟県若手職員による政策提案推進事業」に基づく政策提案を受けて実施するという。