米山隆一知事と新潟県政を語る会が新潟市内で開催
知事が新・総合計画について語る
「米山隆一と新潟県政を語る会」が31日、新潟市のホテルオークラ新潟で開かれ、会冒頭で講演に立った米山知事が、「新潟県・新総合計画(にいがた未来創造プラン)」(2017年度―2024年度)について解説した。プランは前知事時代に策定された「新潟県『夢おこし』政策プラン」に代わり策定された県の最上位計画。
「県議会では『あまり特長がない』とチクリと言われた」という米山知事は、政策の根本となる「将来像」について「安全・安心と経済は車の両輪、後方でそれらを支える教育があり、一つ一つの中身には特長的な要素を入れてある」と話した。
経済政策については「交通インフラなどに目が行きがちだが、そういうものでシリコンバレーができるわけではない。むしろ魅力と賑わいを創る都市デザインが必要」と方向性を強調した。また教育では、中山間地と都市部の教職員スキルの差を埋めるべく、効果的な教材などの情報共有のための「教員SNS」を6月からスタートさせることにも触れた。
新潟県で年間1万8000人という人口減問題については「自治体も人間も生き残り存続することが最大の目標。自治体の予算は、商売のそれと違い人口減で税収が減っても規模を縮小するわけにはいかない面がある。それだけに適正な予算出動が必要」とより選択的な予算出動の方向性を示した。
米山知事の講演の後、久住時男見附市長、JA新潟中央・高橋一成専務理事、新潟県旅館ホテル組合・野澤幸司理事長らを迎えて意見交換会を開いた。