新潟市で観光タクシー相乗りサービス「新潟トラベルシャトル」の実証実験
万代タクシーおよび新潟市の協力も得ての、初めての実証実験
JR東日本スタートアップ株式会社と株式会社NearMe(東京都)が、18日より新潟市で業界初の観光タクシー相乗りサービス「新潟トラベルシャトル」の実証実験を行うことを発表した。
JR東日本スタートアップは、JR東日本の子会社で、ベンチャーへの出資や協業を推進するコーポレートベンチャーキャピタル。NearMeは2017年設立で、旅行業のほか、リアルタイム位置情報を活用したタクシー相乗りマッチングアプリnearMe.や、様々な送迎をドアツードアで行うオンデマンド型シャトルサービス「スマートシャトル™」を展開する企業。
「新潟トラベルシャトル」は、Webサイトでコースや乗車場所を予約し利用可能。コースは、(1)観光おまかせコース(1時間、2時間、3時間)、(2)越後豪農の館を体感 北方文化博物館コース、(3)食と酒を愉しむ 市内観光コースのいづれか。実験中の送迎先は、新潟駅南口および新潟市内の宿泊施設となる。車両は観光タクシー事業に力を入れている万代タクシー株式会社(新潟市中央区)が提供する、アルファードやハイエース(状況によっては小型車で運行する可能性あり)。
今回の実験では、NearMeのもつAIを活用した観光ニーズのマッチングと送迎ルート最適化の技術が活用される。また同社が2019年8月より提供している「スマートシャトル™」の経験を応用し、オンデマンドの事前予約による利便性の向上と、相乗りにより一人あたりの負担を下げることで、手頃で快適な観光地の周遊を実現。同社はプレスリリースの中で、「地域の観光資源を発見しやすくする仕組みを構築することで、地域の観光価値向上および地域活性活を目指します」と述べている。
なお実験は2ヶ月の予定で、その間の送迎先は新潟駅南口および新潟市内の宿泊施設となる予定。一方、一部日程では新潟駅内に、当日受付ブースも設置される予定。
また新潟市も、今回の両社による実証実験に協力。市では2018年度より、AI、IoT、ビッグデータ等の先端技術を活用した民間企業が行う実証事業を支援している。