「未来を担う子どもたちのために」<ろうきん>本店営業部が無線LANアクセスポイント一式を新潟市教育委員会に贈呈
新潟市中央区で11月、「無線LANアクセスポイント一式」(※)の贈呈式が行われた。
出席したのは、新潟市教育委員会と新潟県労働金庫本店営業部(以下・ろうきん)と新潟県教職員組合新潟市支部。
(※)無線LANアクセスポイント:Wi-Fiの電波を送受信している機器のこと。
すべての子どもたちに学校と同じWi-Fi環境を
無線LANアクセスポイントの寄贈先は、新潟市教育委員会が運営し、不登校などさまざまな事情から学校へ通えなくなった子どもたちが通い、学校復帰に向けた支援を行っている施設「ぐみの木教室」。学校でタブレット端末を使用する機会が増えているなか、同教室はWi-Fi環境が十分であるとは言えない状況だった。
式に参加した<ろうきん>本店営業部の髙橋理部長は、「本日同席いただいている、新潟県教職員組合新潟市支部の野上執行委員長から『今年度から導入されているタブレットを使用した授業運営について、既存の小・中学校にはWi-Fi環境が整備されているが、当該施設までは行き届いておらず、非常に不便な状況にある』という教育現場の声を伺い、その声を基に寄付先を選定しました」と話す。
一方、無線LANアクセスポイント一式を受け取った新潟市教育委員会の井崎教育長は「ぐみの木教室では、個別の学習や体験学習を通して子どもたちが心のエネルギーを充填していて、ふたたび元気になって登校できるように支援しているところ。これまで勉強や調べ物はポケットWi-Fiを使っていたので、ご寄付をいただいた無線LANアクセスポイントで、小中学校と同じWi-Fi環境のもと学習ができるということは本当にありがたい。これまで以上にぐみの木教室に通っている子どもたちが、自分たちに最適な学習ができるようになる。教室に携わっている指導者の皆さんにとっても学習環境をフル活用でき、これまで以上に充実した支援をしていただけると思うし、そういった礎を築いていただいたご寄付でした。」と、今回の寄付に対する感謝を伝えていた。
式の最後に、無線LANアクセスポイント設置後の「ぐみの木教室」の様子がスライドで放映された。
子どもたちからは、タブレットを使えるようになってうれしいという声はもちろん、物理的な距離はあるものの担任とその場でやりとりができるようになったことなどに対して喜びの声が上がっているという。教室のほか、ロビーにも電波が届いたため、集団で過ごすのが苦手な子どもも落ち着いて学習に取り組める環境が整ったことも大きな収穫だ。
新潟市教育委員会の桑原通泰教育相談センター長は、「一人も取り残さないという方針がある一方、ぐみの木教室に来る子はどうしても日が当たらない部分もある。今回の寄付で、学校にいる時と同じような学習を進められる環境が整った。本当に感謝しかありません。」と話した。
今回の寄付は「あんしんスマイルプロジェクト」の一環として実現
<ろうきん>は、営利を目的としない協同組織金融機関で、顧客の利用から生まれた利益は商品サービスで還元するほか、地域社会のため、寄付を始めとする様々な貢献活動を行なっている。数年前には自主制作したSNSの啓発DVDを県内の全小中学校へ無償配布した実績がある。また、新潟県が取り組んでいる「いじめ見逃しゼロ県民運動」に運営委員として参加するなど、近年は未来を担う子どもたちの将来に向けての支援活動に力を入れている。
現在<ろうきん>が取り組んでいる「あんしんスマイルプロジェクト」では、不安や悩み、課題の解決に向け、『<ろうきん>だからできること、<ろうきん>が今やらなければいけないこと』を、職員が地域の働く仲間たちと共に取り組んでいる。子どもたちの支援活動の一環として、今後は金融教育なども行う計画があるという。
地域と人に密着する<ろうきん>の活動に、今後も注目したい。
【新潟県労働金庫(ろうきん)】
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本記事は新潟県労働金庫の提供によるものです