【速報】新潟県内で初となる新型コロナウイルス・オミクロン株の患者を確認

新潟県は7日、県内で初めてオミクロン株の患者が確認されたと発表した。すでに発表されている陽性患者の検体を、県保険環境科学研究所でゲノム解析を行った結果判明した。なお、県では現在も22人の検体の解析を行っている。また県では今回の件を受け、8日に緊急で対策本部会議を開催する。

県ではこれまでの患者から2件、ゲノム解析を実施。その結果、1件がL452R変異(デルタ株の変異)がないオミクロン株と断定され、残り1件は判定不能となった。

オミクロン株と判明した患者は県内在住の20歳代。1月上旬に感染が判明した。県外往来歴があり、新潟県内での市中感染ではなく県外からの感染。症状は軽症。すでに入院し、濃厚接触者の検査もすべて終えているため、県では今後これ以上から感染が拡大する可能性はないと考えている。

感染症対策・薬務課の星名秋彦課長(写真左)

感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「第6波の始まりと考える」と話し、「オミクロン株はデルタ株よりも感染力が格段に強いと言われており、県内ふくめ全国で感染者が爆発的に増加する懸念がある。また、重症化率は低いと言われているが、感染者の増加に伴い重症者も増え病床が逼迫する懸念がある」と危機感を示す。

そして「医療従事者や生活基盤を支えるエッセンシャルワーカーの感染増加に伴い、職場に濃厚接触者が増え、社会機能を維持できなくなる懸念がある。今後の感染者増加に備え、各組織においてはBCP(業務継続計画)のしくみを改めて見直してほしい」として、テレワークと出勤のしかたなどの工夫を求めた。

また、デルタ株からの置きかわり時期に関しては「イギリスなどの例を見ると3週間。本県も1ヶ月で置きかわるかと思う」と見立てを話した。

 

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