新潟市消防局が「令和3年消防概況(速報値)」を発表、昨年の火災による死者数は政令市移行後で最少
新潟市消防局は7日、昨年・令和3年の新潟市内の火災や救急などに関する数字を取りまとめた「令和3年消防概要(速報値)」を発表した。
それによると、昨年の火災件数は129件で、前年比11件の減少した。また火災による死者は5人で、そのうち放火自殺者を除いた死者は2人となり、政令市移行後でもっとも少ない年となった。一方、住宅からの出荷は建物火災の56%(97件)を占めていることから、同局では「住宅火災を未然に防止するため、消防局と消防団、防火連合協議会、自治体が連携して、地域に密着した火災予防に努める」という。
なお、出火原因でもっとも多かったのは「電気配線、電気機器等の電気関連」(24件)で、「たばこ」(14件)、「こんろ」(14件)、「放火(疑い含む)」(8件)とつづいた。
令和3年中の救急出動件数は3万7,832件で、前年比2,629件(7.5%)の増加。これは、1日平均104件、14分に1回出動したことになる。また搬送人数は3万3,862人で、前年比2,772人増加しており、こちらは市民23人に1人が救急搬送されたことになる。
搬送の理由は「急病」がもっとも多く全体の約64%を占め、2番目に「一般負傷」、3番目に「交通事故」がつづいた。なお、新型コロナウイルス関連では、陽性者167人を搬送したという。
令和3年中の救助出動件数は185件で、前年比で43件増加。救助人数は100人で、前年比22人の増加だった。事故の種別は、「交通事故」が全体の40%で、「水難事故」、「建物等による事故」とつづいた。
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