新潟大学と新潟薬科大学が、教育・研究に関する協定を締結
新潟発の創薬研究などに期待
20日、新潟大学と新潟薬科大学が、教育・研究において連携・協力していくための協定を締結した。
協定は連携による新潟発の創薬研究など、医療や健康に関する分野の教育や研究において、双方がより一層の充実を図るためのもの。新潟大学が私立大学と個別の協定を締結したのはこれが初めてで、一方の新潟薬科大学では、昨年7月に上越教育大学との間で教育や研究に関する協定を締結したのに続き2例目。
締結式では新潟大学の髙橋姿学長が、今回の協定締結の意義について、「医学部と薬学部は切っても切れない関係。例えば創薬などに関しては非常に重要なパートナーになり得ることは言うまでもない。県内唯一の医学部を持つ新潟大学と、県内唯一の薬学部を持つ新潟薬科大学。2つの大学の臨床研究の強みを合わせることによって、新潟発の創薬の研究が生まれてくると考える」と述べた。新潟大学と同じような経緯で設立された、同じような規模の国立大学には存在する薬学部が、新潟大学にはないという。
さらに髙橋学長によると、災害医療における医学と薬学の連携の推進や、新潟大学が立ち上げた日本酒学センターにおける、新潟薬科大学の応用生命科学部との共同研究なども大いに期待できるとのことだ。
また新潟薬科大学の寺田弘学長は、「最近は、薬学部を持たない医学部と、医学部を持たない薬系の大学は合併・統合が進んでいる。それは医薬品が持つ副作用というネガティブな効果を与えない形で、いかに疾病の治療に役立つか、という臨床の重要性が認識されてきていることの現れ。そういう観点でも新潟大学と連携していきたい」と述べ、協定締結による今後の展開に期待を膨らませた。