人力舎(燕市)が新たに発売する、「ガレージハウス」という名の秘密基地

デザインやオプションを決め、設置してもらうだけで実現する「ガレージハウス」

用途に応じてカスタム自由な「秘密基地」を2020年春、発売

縦4メートル、横2メートル、高さ2.5メートルの「秘密基地」が、たった80万円で手に入る。しかも、固定資産税もかからない。

このように話すのは、株式会社人力舎の代表取締役・笠原秀雄氏だ。燕市吉田弥生町の一角にある同社は、笠原氏が2014年に創業し、主に建築板金を手掛けている。1級板金技能士が7人、同2級が4人もおり、その技術は、地元で大変評判が良い。

会社としての創業以前は一人で事業を行っていたが、笠原氏の技術と人柄に惹かれ、工事の依頼と高度な技術を持った仲間が、どんどん集まってきたそうである。「本当は、一人だけでもやっていければいいかなという考えで、独立したんですけどね」と話す笠原氏にとって、5年で10人以上も社員が増えるまでに成長したのは意外だったようだ。

そんな笠原氏率いる人力舎が、来春新たに販売を開始するのが、冒頭の「秘密基地」である。例えば大好きな映画を存分に見るなど、大の男が一人きりになって、趣味に没頭できる完全なプライベート空間。ただ、およそ一部屋の大きさとはいえ、80万円は安すぎにも思えるだろう。壁が薄いペラペラの、プレハブ小屋だろうか。

しかしプレハブ小屋でも、80万円は厳しい。しかも基礎から建てるプレハブ小屋だと、固定資産税がかかる。

中はまだ空間だが、完成が近づいた「秘密基地」

正体をいうとこの「秘密基地」は、人力舎が鉄骨で組み立ててから運び出し、お客さんが希望する場所に置けばすぐ使える「ガレージハウス」である。鉄骨だから、プレハブ小屋や同じサイズの倉庫などに比べてもはるかに丈夫だし、窓枠やドア位置、色など何でもカスタム自由だ。家の電源からコンセントでガレージハウスにつなげれば、電気もすぐにつく。

またガレージハウスは、それこそバイクなどを入れておくためのガレージ(倉庫)としても使えるし、より大きくしたければ、2つ3つと組み合わせることも可能だ(しかも増やしても、固定資産税はかからない)。

3つ連結予定のガレージハウスを組み立て中(2019年11月)

このガレージハウスについて、「バイクやプライベートのための、‟男の秘密基地”だけを前面に出して売っていこうとしたんですけどね」と話す笠原氏だが、触れ込みで受注を受けている間、意外な用途で使うための受注があったそうである。

それは、女性の方が楽しんでもらえそうな、おしゃれなカフェやビューティーサロンの用途。ショッピングセンターなどの広いスペースを間借りさせてもらえれば、安価なガレージハウスですぐに自分の店を持つことができる。「これからも、今想像していないような使い方で、欲しいと言ってくれる人が出てくるかもしれないですね」。笠原氏は、笑いながら話していた。

‟男の秘密基地”のつもりが、‟おしゃれなお店”になる予定のガレージハウス

最後に、このガレージハウスを作って商品にしようと考えた経緯を聞いたところ、「単に、プライベートな秘密基地は、大人の夢だし安価で実現できるなら、欲しい人がいると思った」とのことだそうだ。つまり、ほぼ直感だ。

直感とはいえ、すでにもう15人、人力舎の「ガレージハウス」で夢を実現したい人がいる。Webサイトもまだできていないのだが、国道116号の吉田駅付近を走っていると、組み立て中の「ガレージ」が見えてくる。

【株式会社 人力舎】
代表取締役/笠原秀雄
住所/新潟県燕市吉田弥生町14-1
電話/0256-87-1818
FAX/0256-87-3591

ガレージハウスを前に、笠原秀雄・代表取締役

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