北海道上川町がスノーピーク、上川大雪酒造と包括連携協定を締結

「アウトドア」「日本酒」を切り口に観光事業の拡充など推進

左から株式会社スノーピーク代表取締役社長の山井太氏、上川町長の佐藤芳治氏、上川大雪酒造株式会社代表取締役社長の塚原敏夫氏

北海道上川町は、株式会社スノーピーク(三条市)、上川大雪酒造株式会社(上川町)と「観光振興および地域活性化に関する包括連携協定」を締結した。3日に協定締結式を行った。

多くの地方都市と同様に、人口約3700人の上川町でも人口減少や観光客減少が課題となっている。そうしたなか、日本最大の山岳公園「大雪山国立公園」と、それを軸足にした産業の価値をさらに高めるため、スノーピーク、上川大雪酒造と手を結ぶことにした。2社とタッグを組むことで、「アウトドア」および「日本酒」を切り口に、観光事業の拡充や商品づくりなど、地域のブランド化を推し進めていくという。

具体的には

(1) 魅力ある観光地づくり及び地域活性化に関すること

(2) 山岳リゾート地としての認知度向上及びブランド化、交流人口並びに関係人口の増加に関すること

(3) 大雪山をはじめとする自然環境の保全及び活用等に関すること

(4) 商品づくりや販路の開拓、人材の確保育成に関すること

(5) 移住者の増加やローカルベンチャー創出に関すること

(6) その他観光振興や地域活性化に関すること

で連携していく。

上川町は北海道のほぼ中央に広がる「大雪山国立公園」の北方部に位置し、大雪山連峰と、北海道第一の河川「石狩川」の清流にも恵まれた町。大雪山系の一つ「黒岳」への登山口には、北海道有数の温泉街である「層雲峡温泉」があり、大雪高原温泉の秋の紅葉は「日本一早い紅葉」が見られる。主な観光施設は、層雲峡温泉・大雪山黒岳スキー場・大雪 森のガーデン・アイスパビリオン・層雲峡オートキャンプ場・大雪山写真ミュージアムなど。冬には広大な雪原を利用したスノーアクティビティも楽しめるという。

上川大雪酒造は、日本酒の製造を休止していた三重県の酒造会社を移転する形で、2016年に設立された。上川町でレストラン「フラテッロ・ディ・ミクニ」を経営する三國プランニングの代表・塚原 敏夫氏の発案という。上川地方を中心とした道産の酒造好適米を使用した純米酒「神川(かみかわ)」を醸造している。

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓