割烹経営の有限会社大直(おおなお、新潟県胎内市)が破産手続開始決定、県内における30件目の新型コロナウイルス関連破たん
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、割烹の経営を手がける有限会社大直(おおなお、新潟県胎内市、資本金600万円、横山直之社長)は2021年12月23日、新潟地裁新発田支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には石戸裕弁護士(弁護士法人砂田徹也法律事務所胎内事務所、新潟県胎内市)が選任された。負債総額は債権者26人に対し、約5,600万円。
大直は「割烹大直」の経営を手がけ、地元の食材を多く取り入れた懐石料理の提供などで地元の一般個人や法人を対象に営業を展開していた。しかし、同業他社との競争激化や宴席機会の減少などで減収基調を余儀なくされていた。
また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う集客の減少などで、2021年7月期の売上高は約950万円にとどまり、損益も約1,000万円の赤字計上を余儀なくされていたもので、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは30件目となる。
なお、県内の同名の割烹経営、有限会社大直(だいなお、新潟市中央区)とは無関係。