田辺工業、 現場作業者と現場事務所などの遠隔地結ぶ、ウェアラブルカメラを活用した映像コミュニケーションサービス
田辺工業株式会社(上越市)は、 東日本電信電話株式会社(東京都新宿区)と連携し、製造・建設・インフラ業界の現場作業者と、オフィス・現場事務所など遠隔地にいる管理・監督者や熟練者を結ぶ、ウェアラブルカメラを活用した映像コミュニケーションサービスの提供を始める。提供開始時期は2020年度上期の予定。 価格は未定。購⼊⽅法は、一括購⼊とリースの2通りを検討中という。
報道資料によると、昨今、製造・建設・インフラ業界において、⼈⼿不⾜、高齢化、作業現場の広域化・複雑化など様々な課題に直面し、現場作業の支援や管理などを効率的、効果的に⾏なうことが求められている。その解決策として遠隔地を結ぶウェア ラブルカメラを活用したサービスが国内外で幅広く展開されている。
こうした中、田辺工業でも、様々なサービスをトライアルしたが、過酷な現場で活用するには映像の乱れや、ヘル メットの装着感などの点で満⾜できるものがなかったという。そこで田辺工業のノウハウと NTT 東日本を中心とした ICT パートナー※の技術を掛け合わせ、新たなサービスを提供していくことにした。
サービスは、製造・建設・インフラ業界の現場作業者とオフィス・現場事務所など遠隔地にいる管理・監督者、熟練者を結び、映像・音声でのリアルタイムコミュニケーションを実現する。機器がユーザーに届き次第、すぐに使得るよう事前に設定を済ませたうえで、以下の物品などをオールインワンで(複数の必要なものを、ひとつにして)で提供する。
なお、提供する物品は、ウェアラブルカメラ、イヤホンマイク、通信機器、視聴用タブレット、モバイル等通信回線、装着品(専用ケースなど)、クラウド及び関連するソフトウェア一式、環境構築・保守一式など。
同サービスの特徴は以下の通り。
・ヘルメットへの装着を想定した完全ワイヤレスかつ軽量化(130g程度)を実現したウェアラブルカメラ
・ヘルメットに装着したカメラ映像のブレを極限まで補正し、視聴者の負担を軽減
・カメラおよびイヤホンマイクは防水仕様。また、その他の装着機器類も専用ケースに収納することで雨などの作業現場での利用にも対応
・複数の監督者や熟練者などと現場作業者を結ぶことを想定した多地点での映像・音声接続が可能
・すべての機器は事前に設定済のため、現場での設定が不要
田辺工業では、2月12日から14日に東京ビッグサイトで開催される「第6回ウェアラブル EXPO」に出展する。
※プロジェクトに参画する主な ICT 技術パートナーは、株式会社ザクティ、沖電気工業株式会社、株式会社 BONX