新型コロナウイルスの3回目接種を加速するために新潟県が新潟万代病院(新潟市中央区)に開設した「ワクチン接種加速化センター」で接種が始まる
新型コロナウイルスの3回目接種を加速するために新潟県が新潟万代病院(新潟市中央区)に開設した「ワクチン接種加速化センター」で15日午前、接種が始まった。
加速化センターは接種の機会が十分に得られない人への接種枠を県が提供することにより市町村が行う3回目接種(追加接種)を補完し、前倒し接種を加速化させることが目的。開設した加速化センターの接種対象者は、新潟市内の通所サービス事業所の利用者など(接種者は事前調整済)で、ファイザー社ワクチンを接種する。
県では今後、中越や上越地域にも加速化センターを開設する予定だ。
新潟県福祉保健部の松本晴樹部長は「1月に入りまして、新潟県内でも感染が急スピードで拡大をしております。高齢者の方の重症化率が一定程度あるということが、感染の拡大が先行している広島県、山口県の様子で確認されているので、2月、3月に接種を予定されている高齢者の方はたくさんいらっしゃるんですけれども、一刻も早く打ちたいというふうに考えて、加速化センターの設置を急遽いたしました。新潟県医師会(堂前洋一郎会長)と新潟万代病院(堂前洋一郎院長)に、まずは手を挙げていただいたということが、われわれとしては非常にありがたく、これから続く加速化センターの設置に弾みがついたというふうに考えています」と話していた。
また、今後の3回目ワクチン接種のシケジュールなどについては、「昨日、国から追加のワクチンの配分のスケジュールが示されたんですが、2月中旬以降に実際にワクチンが来る。いま県内に残っている在庫などをかき集めながら加速化センターで、まずは1月、2月上旬というふうに加速をしていって、さらなる配分が来た段階で一気に打てるように各自治体とも調整をしていきたいというふうに思っています」と語っていた。
一方、新潟県医師会会長で新潟万代病院院長の堂前洋一郎氏は、「これだけ発生が拡大してくると、行政だけではとても対応するのは無理なので、われわれ医師会としても、病院としても新潟県全体一致で戦っていくということで手を挙げさせていただきました」と語っていた。