パソコン教室「わかるとできる」（新潟県上越市）のスマホ講座がシニアに好評

パソコン教室を全国展開している「わかるとできる」（東京都豊島区）の上越校（運営＝上越学院）のスマホ講座が好評だ。主力顧客のシニア層でスマートフォンの保有率が高まったことを背景に、昨年１月から同講座をスタート。ラインやスマホ決済の使い方に人気が集まっているという。

「わかるとできる」は直営、フランチャイズで全国約２１０の教室を運営、県内では約20校を展開する。１人ひとりのペースに合ったDVD学習による完全個別学習が特色。従来のパソコン講座はDVDよるものだったが、スマートフォンは本体やアプリケーションのバージョンアップ頻度が高いことから、スマホ講座は時間のかかるDVD制作ではなく、制作期間の短い映像配信に切り替えた。

DVDの場合、焼き付けの段階があるため、制作に２か月ほどかかるが、映像配信なら２週間程度で済む。最新情報に合わせ、１年に２、３回更新するという。

ドコモやAUなど携帯キャリア会社もスマホ講座を展開しているが、集団授業がメイン。同社は個別授業とパソコン教室で培ったノウハウを生かし、差別化を図る。上越校によると、現在、日本全体のスマホ保有率は約９０％と言われており、シニア層の保有率も上昇、近年特にシニア層からのスマホ講座の問い合わせが増えているという。

上越学院（新潟県糸魚川市）は、上越校と糸魚川校を運営。上越校は昨年３月に直江津地区から現在のイオン上越店アコーレに移転した。駐車場も共有で広く、買い物もできるので、生徒には好評だという。

授業料は一律１時間１８７０円で、標準的な講座はおよそ４０時間。教科書代なども入れると受講料は約8万円となる。アイフォンとアンドロイドの講座があるが、シニア層にはらくらくスマホがあるアンドロイドの方が人気だという。講座内容はグーグルマップ、ヤフー天気、ライン、ラインペイなどで、アプリの使い方を習得する。上越校の倉林朗夫インストラクターは「一番人気はラインです。スマホ決済に興味を持たれる方も多いですね」と話している。