上越妙高駅西口フルサットのカフェがモバイルオーダーペイを導入
個人店では全国初の試み
新潟県上越市の上越妙高駅西口の商業施設・フルサットのカフェ「カフェスイーツ ネコジ」がモバイルオーダーペイを4月末まで実験的に導入した。同システムは主にテイクアウト向けであり、待ち時間の短縮などにメリットがある。「スターバックスコーヒー」や「マクドナルド」など大手外食チェーンでの導入はあるが、開発したIT会社・クラスメソッド(東京都)によると、個人の店舗での導入は全国でも初という。今後は同市内の店舗への拡大も検討している。
「カフェスイーツ ネコジ」が導入したモバイルオーダーペイは、フルサット内のレジレス店舗「Developers.IOCAFE」の専用サイトから注文し、会計はレジレスで登録したクレジットカードかLINEPayで支払われる。客側のメリットは待ち時間がないことや、じっくり選べることなどがあり、店側はレジの対応がない、事前に対応しやすい、現金を扱わないので衛生的であることなどが挙げられる。
対象メニューはコーヒー、ホットサンド、クレープなど約20種類。同店スタッフによると、ホットコーヒーやホットサンドが人気という。
クラスメソッドは上越オフィスがフルサット内にあり、同施設内の別店舗への導入も検討しているが、食品衛生上テイクアウトの条件が厳しいことから、候補は数店舗にとどまる見通し。今後は、同市内の弁当屋や宅配ピザなど店舗に導入を働きかけていく方針。植木和樹IT推進室長は「現状では受け取り時間は設定できないので、今後検討していく」と話している。