(有)フラワー観光(新潟市秋葉区)の破産手続の開始が決定、県内31番目の新型コロナウイルス関連倒産
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社フラワー観光(新潟市秋葉区、設立1940年、資本金1,275円、馬場栄八社長)は1月7日、新潟地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には内山晶弁護士(とやの総合法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は約7,000万円。
タクシー業を手がけ、1979年4月には有限会社三川タクシーを吸収合併し、最盛期の売上高は約3億円を計上していたが、市況低迷の煽りから客足が鈍り、1998年12月期の売上高は約2億2,000万円にまで落ち込んでいた。また、親会社である株式会社五泉自動車学校が倒産したことで対外信用も失墜し、2000年6月5日に連鎖する形で負債約4億8,000万円を抱えて民事再生法の適用を申請した経緯がある(2004年6月2日再生手続終結)。
ただ、その後も業況に好転材料は乏しく、売上高は伸び悩みの状況が続き、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛などの影響で、2020年12月期の売上高は約7,000万円まで減少していたもので、事業継続が困難となり、今回の措置となった。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは31件目となる。