新潟薬科大学が新潟県薬剤師会と包括連携協定を締結

新潟薬科大学

新潟薬科大学は6日、新潟市中央区で、新潟県薬剤師会と包括連携協定を締結した。

今回の協定は、「両者が包括的な連携のもと、相互に協力し、地域医療及び地域社会の発展に関する貢献、並びに薬剤師の人材確保及びその育成に寄与することを目的とする」とし、幅広に連携・協力して取り組んでいくことを確認したものだ。

具体的な連携・協力の内容は、地域医療への貢献及び医療の安全確保に関すること、薬剤師職能を受け継ぐ次世代後継者の開拓・広報に関すること、薬学教育の充実(臨床実務実習、臨床系科目の授業担当、学術交流会等)に関すること、薬剤師の生涯学習及び社会人大学院進学の支援に関すること、国際交流に関することの5項目で、薬剤師の職能の拡大や薬学教育、さらには地域医療への貢献など多岐にわたる。

協定の期間は6日から令和7年3月31日までで、いずれからも改廃の申し出がない限り、さらに5年間更新することとし、この後も同様となる。

締結式で、新潟県薬剤師会会長の佐藤宏之氏は、「両機関の協定締結が実現でき、嬉しく思います。これまで築いてきた関係をもとに、両機関の更なる発展につなげていけたら有難いです」と話した。

一方、新潟薬科大学学長の寺田弘氏は、「医療における薬剤師の役割が期待されるなか、薬剤師の職能を発揮していくためには県薬剤師会と薬科大学との包括連携は有益であるので、薬剤師の社会人大学院への進学も含め、連携していきたいです」と話し、それぞれ期待感を示した。

両機関はこれまでも、薬剤師の生涯学習や薬学生の臨床実務実習の実施において、緊密な関係のもとで取り組んできた経過がある。また、新潟県薬剤師会においては会員である大学教員が役員に選任されている一方、大学においては大学運営に関する評価委員の受け入れをはじめ、薬学教育における多面的な連携・協力を進めてきたという。

今後、両機関は一層強固な連携によって、新潟県が主導する「健康立県」の実現により新潟県民の健康生活と幸福寿命を享受できるよう、薬学的観点から貢献していくほか、新潟県病院薬剤師会を加えた3機関による「新潟薬学会」など、学術研究発表に取り組むことなどを通して、絶えず薬剤師としての資質・能力の向上をけん引し、県民の健康生活の維持・向上につなげていくという。

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