新潟県上越市の高田世界館がJTB交流創造賞(組織・団体部門)優秀賞を受賞
大手旅行会社JTBが主催するJTB交流創造賞(組織・団体部門)の優秀賞に、上越市の映画館「高田世界館」を運営するNPO法人街なか映画館再生委員会が選出された。同社ホームページによると、同賞は地域に根ざした持続的な交流の創造と各地域の魅力の創出、地域の活性化に寄与することを目的として、2005年に創設され、今回が15回目。
審査ポイントは、①一過性のイベント等でなく、持続的な観光振興や地域活性化への波及や貢献が見込まれる②地域資源の活用など地域の独自性が活かされている③地域の中で、様々な人、組織が連携している④人、地域、文化の交流の創造に資している⑤民間・市民が中心となり、発展途上であるが将来性が期待できる――など。
組織・団体部門の最優秀賞には岩手県の漁師グループ、マリン・ツーリズム山田が受賞している。同賞には他に一般体験部門、ジュニア体験部門がある。
高田世界館は築108年の日本最古級の映画館であり、洋風意匠の建物は、国の登録有形文化財や近代化産業遺産にも認定されている。フィルム映写の設備を有している点も特徴だ。
また、地方創生事業の一環として、同市が2018年に同館前の民間駐車場の土地を取得、同法人が同市から業務委託を受ける形で、「あおぞら市」「縁日」「秋風ビアフェスタ」と題した各種イベントを開催した。
同NPOの岸田國昭委員長は「これからも地域賑わいの核となる様な、人が集う熱源となって行ければ良いなと思います」とコメントしている。