消雪用地下水のさらなる揚水量増加に伴い、新潟県が上越地域に地盤沈下警報を発令
新潟県上越地域振興局は20日、上越地域において地盤沈下警報を発令した。県では12月31日に「地盤沈下注意報」を発令して地下水の節水を呼びかけていたが、その後の降雪によって観測位の地下水位がさらに低下し、警報の発令基準に達した。
20日午前10時現在での観測結果は、高田G2観測井(上越市栄町)で地下水位低下量8.77メートル、地層収縮量は3.61センチメートル。また、高田城址公園観測井(上越市本城町)では地下水位低下量8.33メートル、地層収縮量は2.77センチメートルとなっている。
なお、警報の発令基準の地下水位低下量は高田G2観測井で8メートル、高田公園観測井で7メートル。地層収縮量は3.0センチメートル。いずれかが基準を超えた際、大雪注意報・警報といった気象条件を考慮して警報が発令される。
上越地域振興局では上越市と協力し、消雪用井戸の設置者に警報方発令を通知して、地下揚水量の50%削減を要請する。また、広報車などを使用して警報の発令を周知し、同時に公共道路用消雪パイプの散水量が減少することも周知する。
【関連記事】
消雪用地下水の揚水量増加に伴い、新潟県が上越地域に地盤沈下注意報を発令(2021年12月31日)
分かっているようで分かっていない? 消雪パイプと地盤沈下の関係(2021年1月11日)