社民党新潟県連などが新潟市中央区で新年旗開きを開催
社民党新潟県連は8日、日農新潟県連合会や新潟県平和運動センターと共同で、「2020年新春合同旗開き」を新潟市内で開催した。来賓として、立憲民主党新潟県連代表で同党衆議院議員(新潟1区)の西村智奈美氏、同党衆議院議員(新潟市3区)の黒岩宇洋氏、国民民主党新潟県連代表で次期衆院選に新潟6区から出馬予定の梅谷守氏、日本共産党新潟県委員会委員長の樋渡士自夫氏など、県内野党各党の国会議員や代表者らが出席した。参加者は総勢約170人。
西村氏は「新潟県は47都道府県の中で、人口流出が最も多い県となってしまった。地方が疲弊するばかりの政治を変えるためにも、一刻も早く解散総選挙に追い込まなければならない。そして、新潟1区の国会議員として必ず勝利する」と、選挙に向けた意気込みを語った。
新潟1区では、同区から立候補してきた自民党衆議院議員の石崎徹氏が昨年の参院選終盤、秘書に対する暴行などが報じられた。この後、石崎氏本人も秘書への暴言についてパワハラと認め、自民党新潟県連では党本部に離党勧告又は除名処分を要請。また同党新潟支部内には、新たな1区候補者選定に向けた動きも出てきている。ただ、石崎氏も次期総選挙に出馬するものと見られ、次期解散総選挙での保守系候補を一本化できない可能性もある。
1月に立憲民主党新潟県第3区総支部長に就任した黒岩氏は、「さくらを見る会やカジノをめぐる問題は非常に重大だが、これよりも更に大きな問題が改憲だ。憲法審査会で本格的議論に入らせないよう、引き続き全力を尽くす」と話し、安倍政権による改憲阻止を訴えた。
梅谷氏は、「昨年は選挙の年だったが、今年も間違いなく総選挙があるだろう」と話した上で、改めて6区からの出馬する意思を表明するとともに、「皆様と共に、新潟の野党共闘の機運を全国に広げ、好景気を演出するばかりの政治やアメリカへの依存・忖度に腐心する政治を変えるとともに、憲法を守る年としたい」と決意を述べた。
梅谷氏は新潟6区からの出馬に向けて準備を進めており、次期衆院選に向けて、前回の衆院選と同様、共闘体制を固めてきた。こうした中、風間直樹氏が立憲民主党から6区で出馬したい意向を示しているが、同党新潟県連では概ね、梅谷氏を候補者に調整を進める雰囲気はある。だが、党本部と県連の方針の微妙な違いなどもあり、まだ先は見通せない状況だ。新潟6区の綻びが県全体の野党共闘の体制に影響を及ぼす可能性もあることから、県内野党各党としては早期決着を図りたいというのが本音と思われる。
樋渡氏は、「昨年の参院選は新潟県の市民と野党の共闘にとって1つの節目となった。選挙戦のスタート時点で野党、市民、国会議員が参加し、なおかつ結果を出した。次期解散総選挙は嫌が応にも政権選択選挙になるだろう。野党連合政権の合意に向けた話し合いを本格的に進めることが重要ではないか」と話し、政権奪回に向けた野党間の本格的な調整の必要性を訴えた。