米国大使館のブヨン・リー一等書記官が新潟市で横田めぐみさんの拉致現場を視察

横田めぐみさんの拉致現場を視察するブヨン・リー一等書記官(写真左)

在日米国大使館で北朝鮮問題を担当しているブヨン・リー一等書記官が21日、新潟市中央区を訪れ、拉致被害者の横田めぐみさんが拉致された現場を視察した。リー一等書記官は20日にも新潟県柏崎市で、蓮池さん夫妻と面会している。

リー一等書記官は21日午前、横田さんが通っていた新潟市立寄居中学校から出発し、当時の自宅を経由して、拉致現場とされる海岸沿いまでを見て回った。

同日午後には、新潟市の中原八一市長と面談。リー一等書記官は視察を経て「あのような短い距離、短い時間であることは知らなかった。(拉致問題に関して)大使館で多くの時間を費やしているが、実際に歩いてみないとわからないことがあると知った。このような貴重な経験をして理解を深めることができたことをありがたく思う」と話す。

そして、「(拉致問題の)即時解決は非常に大切。私たちアメリカ政府はこの問題に関して、日本国民と政府、拉致被害者と連携している。共に痛みを感じつつ、また一緒に悲しみながら一刻も早い問題の解決を望んでいる」とつづけた。

中原市長は、拉致県民集会や特定失踪者の会などにも触れながら「拉致被害者だけでなく多くの市民が、横田さんの早期帰国とご家族との再開を願っている。被害者家族も高齢となって一刻の猶予もない。引き続き力添をお願いしたい」と強調した。

リー一等書記官は、中原市長との面談後に同市の取り組みについて説明を受けたほか、新潟県の佐久間豊副知事とも面談している。

新潟市の中原市長との面談の様子

(文・鈴木琢真)

 

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