大塚いちおさんのコーヒーショップ「DIGMOG COFFEE」(新潟県上越市)が注目集める
上越市出身のイラストレーター、大塚いちおさんがオーナーを務める同市高田駅前の町家を改装したコーヒーショップ「DIGMOG COFFEE(ディグモグコーヒー)」。同店はマガジンハウス発行の雑誌「ブルータス」(今年2月15日号)に掲載されるなど注目されている。アパレルや生活雑貨なども販売しており、さながらセレクトショップのような雰囲気だ。大塚さんは「高田駅から近いので、若い世代や高校生にも来てほしい」と話している。
同店は築150年の元足袋屋をリノベーションした店舗で、高田駅から徒歩2、3分の雁木通りの町家にある。大塚さんが考案した上越妙高駅のお出迎えキャラクター「ウェルモ」が店長という設定だ。「東京からたまに上越に帰ってくると、家がなくなっていたり、町家が変わっていたりして、もったいないと思った」と大塚さんは言う。
そんな思いから昨年12月に同店をオープン。コーヒーなどのテイクアウトのほか、コーヒーカップ、カットソー、ソックスなど生活雑貨、アパレルも品ぞろえる。常時1人の女性スタッフがいるほか、東京在住の大塚さんも月に1、2回帰郷し、店に立つ。コーヒー豆は店舗裏にある焙煎機で自家焙煎するこだわりようだ。
大塚さんは2018年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」のイラストレーションを担当したほか、現在、東京造形大学特任教授も務める。大塚さんは「お年寄りがお茶を飲むように、豆を買って自宅でいれて、コーヒーの味も知ってほしい。高校生や若い人に来てもらいたい。何もないというのではなく、ここがきっかけになってほしい」と話している。