新潟県上越市の越後繊維、新ロードバイクを5月に商品化
越後繊維(本社上越市、大嶋哲社長)は5月をめどに、新規事業のロードバイク事業において第2弾の新商品を発表する計画だ。フルカーボン製のフレームを使用したフラットバータイプのロードバイクで、価格帯はコストダウンの徹底により、圧倒的な低価格で販売する予定。5月に佐渡市で開催されるロードバイクのイベント「2020スポニチ佐渡ロングライド210」にサンプルを出品する予定。
同社は創業100年を超える老舗繊維問屋だが、アパレル業界が苦戦する中、社長が趣味だったロードバイクの事業に昨年新規参入した。現在、中国の提携工場で生産した自社ブランド「毘紗(BISYA)」のロードバイク(価格16万8000円)を県内約10店舗の自転車専門店やネットショップのアマゾンでも販売している。
今回商品化する予定の第2弾商品は、フレームがフルカーボンのロードバイクのフラットバータイプ。通常のロードバイクは握り手が下に下がっているドロップハンドルだが、フラットバーとは握り手が真っすぐなタイプで、クロスバイクに採用されている。クロスバイクとはマウンテンバイクとロードバイクの中間的な存在。フルカーボンは軽く、振動を吸収する特性があり、疲れにくいという利点がある。フルカーボンのフラットバータイプは珍しく、他社では米国ブランドしか取り扱っておらず、価格も25万円程度する。
越後繊維は世界的に有名な自転車レース、ツールド・フランス出場チームのフレームを生産する中国工場と直接提携し、宣伝広告費をかけないことや中間業者を省くことでコストダウンを実現。低価格で販売する予定。
大嶋社長は「今後もロードバイクに興味を持ち、フルカーボンフレームになかなか手が出せない方に買いやすい価格で提供したい」と話している。