上越技術支援センター(新潟県)が国際・国内試験規格に対応した振動試験や衝撃試験を行う「振動試験機」を導入
新潟県工業技術総合研究所上越技術支援センター(上越市)に、メーカーなどの企業の技術支援を強化するため、このほど振動試験機が設置された。同試験機は各種機械、電子部品などの工業製品が輸送時などに外部から受ける振動や衝撃に耐える能力を評価するために、試験品に振動を与え、振動後に正常であるかを評価する装置。競輪などを運営する公益財団法人JKAの機械振興補助事業によるもの。
今年1月に導入した振動試験機は、より大きな振動を与えることができ、最新の国際・国内試験規格に対応した振動試験や衝撃試験を行うことができる。電子部品や食品などが対象で、トラック輸送や鉄道輸送などの振動を想定している。
振動試験機は一台1200万円強であり、民間企業が1社で購入できないものを行政が所有し、共有しようとするもの。県内では上越技術センターでしか試験ができない米国規格にも対応する。
料金は依頼試験で1時間2650円、機器貸付1時間1920円。なお、4月1日から値上げし、依頼試験2700円、機器貸付1920円となる(いずれも1時間)。
同センターの馬場大輔専門研究員は「規格が厳しくなってきた。試験をするものもより大型化してきている」と話している。