新潟県が小型燃料電池バスお披露目式を開催、2月中旬まで新潟市内を試験走行
新潟県は24日、小型燃料電池バスお披露目式を開催した。
新潟県は2020年度から、水素の普及啓発や利用拡大に効果が大きいと考えられる小型燃料電池バスの開発・製造に着手していて、このたび完成した。バスは新潟交通株式会社(新潟市中央区)が運行し、25日から2月中旬まで新潟市内で試験走行が行われ、その後に営業運行を開始する予定という。
お披露目式の挨拶に立った新潟交通の斎藤敏之常務取締役は、「この小型燃料電池バスは、新潟市内をテスト走行した後、一般路線バスとして新潟市内を営業運行する予定になっている。どなたでも気軽に乗っていただける路線バスの燃料が水素ということで、これを機に環境問題への意識を高めていただき、鉄道や路線バスなどの公共交通にさらに興味をもってもらいたい」と話した。
小型燃料電池バスは、日野自動車株式会社(東京都日野市)のポンチョ(ロング1ドア、郊外型)がベース車両となっていて、県が委託した株式会社東京R&D(東京都千代田区)が開発、製造を手がけた。乗車定員は26人(座席13人、立席12人、運転手1人)。最高時速は80km/時以上で、約5分間の水素重点時間で、約110キロメートルを走行できるという。
お披露目の後には試乗会も開催され、報道関係者および県や市の職員らが参加した。
【関連記事】
新潟県が「令和2年度 第3回小型燃料電池バス導入検討会議」を開催(2021年3月23日)