新潟西港 入舟地区の埋立処分地の堤防をかさ上げ

将来の用途は緑地や防災公園などを想定?

新潟西港入舟地区にある「埋立処分地」(信濃川の浚渫土砂の埋め立て地、写真①の場所)の残余容量が少なくなってきたことから、県は、堤防をかさ上げし容量を増やす。

信濃川の浚渫土砂は、夏場は、沖合で処分している。だが冬場は、海が荒れることなどから、信濃川から専用のパイプを通じ、入舟地区の埋立処分地に送り処分している。

埋立処分地は、入舟地区以外にも、(地図には映っていないが)新潟空港の沖合で整備が進められているほか、右岸に整備する計画もある(=写真②)。だが、空港沖合の処分地は完成までに数年を要する見通しのため、入舟地区の容量増やし、浚渫土砂に対応していくようだ。

入舟地区の埋立処分地には、かつて2本の道路があったそうだ(写真を見ると、この道路が仕切りとなり、3スペースになっているのが分かる)。それに沿って、3段階で、容量を段階的に増やすようだ(海に面した護岸をかさ上げするほか、道路にあった場所などを盛土する)。また埋立完了後は、緑地や、津波などの避難先となる防災公園などの用途を想定している模様だ。

ちなみに、2015年に改訂された「港湾計画」には、右岸と左岸の埋立地を活用して、それぞれ岸壁を整備する計画もある。仮に実現すれば、現在西港(山の下埠頭)に入港している飛鳥Ⅱ(総トン数は約5万トン)より大型のクルーズ船誘致も可能になる。ただし、この岸壁整備には、地図にもある防波堤(左岸620m、右岸280m)の整備に加え、荷役業務での需要が不可欠のようだ。

入舟みなとタワー展望室より撮影

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