新潟県の花角英世知事が定例会見、佐渡金山世界遺産推薦問題「政府には早く判断していただきたい」
新潟県の花角英世知事は26日、定例会見を開き、佐渡金山の世界遺産への推薦問題や知事選への出馬に関する質問について考えを示した。
佐渡金山の世界遺産への推薦問題については、「今日に至るまでに新潟県への政府からの直接の説明はない。経済界からも声が上がっているし、国会でも予算委員会で取り上げられた。推薦期限の2月1日まで迫っているが、政府としては決めていないという予算委員会での答弁があったので、政府には早く判断していただきたい。通例通り、ユネスコに対し、登録の推薦してもらいたい」と話した。
また、5月29日投開票の新潟知事選への再選に向けた出馬に関する質問については、「まだ意思を決定してない。考え中だ」と話した。
一方、救急相談アプリの実証事業ついては、「新潟県は県土が広く、医療資源が限られているので、健康立県のために医療へのアクセスを確保していかなければならない。ICTを活用することで、地域課題を解決できるのはないか。救急車を呼ぶがどうか悩むことも多いが、AIで緊急度を判定して、新潟県糸魚川市の総合病院と連携する。病院の窓口と繋がるようにしてあり、悩む方の判断の適切なアドバイスになる」と説明した。
にいがた観光政策アドバイザーの設置については、「今はコロナ禍で人の動きが抑えられているが、今後はアフターコロナを見据えて、観光の反転攻勢をかけてきたい。知見のある人や取り組んでいる人の力を借りてアドバイスをもらう人を選定した。佐渡の魅力をさらに発信しくことと、スノーリゾートの魅力を高めていく。随時、地域別に政策アドバイザーを拡大していく。今後は、例えばサイクルツーリズムはポテンシャルを持っている分野だと思う」と話した。
また、新潟空港将来ビジョン検討協議会の開催については、「現在、新潟空港の国際線は止まっているが、いずれコロナが収束した後はネットワークの拡大や新潟空港の活性化を強力に進めていきたい。その中で、新年度にはいよいよトキエアーが就航する。これらを踏まえて、新潟県にとって望ましい空港の姿の実現に向けた道筋を官民挙げて議論していく。来月に第1回目の会議を開く」と話した。