新潟県が糸魚川市民を対象に救急相談アプリの実証実験を開始

新潟県福祉保健部の松本晴樹部長

新潟県は26日、スマートフォンから24時間いつでも救急相談ができる「救急相談アプリ」の実証実験を開始することを発表した。実証実験は糸魚川市民を対象に開始され、糸魚川総合病院と協働で運用される。実証期間は26日から3月31日まで。

救急相談アプリは、2020年度の「アフターコロナを見据えたイノベーション創出支援事業」に採択された「ヘルスケアICT立県実現プロジェクト」の一環として、糸魚川市と糸魚川総合病院の協力のもと株式会社BSNアイネット(新潟市中央区)が開発。第1弾の実証として、糸魚川市民を対象に実施される。

救急相談アプリは、急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、チャット形式で気軽に相談ができるもの。利用者がアプリ内で選択した症状をAIが判定し、「今すぐ119番へ電話してください」や「現時点では医療機関に行く必要はないでしょう」など、緊急度に応じた5段階の判定結果が表示される。緊急度が高い結果の表示からは、すぐに糸魚川総合病院への電話を誘導する仕組みなどがアプリに実装されている。

救急相談アプリは、無料通信アプリLINEの「救急相談アプリ」アカウントを友だち追加することで利用できる。今後糸魚川市が市民に向けて、救急相談アプリの利用案内を行っていくという。

利用者はアプリを利用することで、専門的な判定により緊急度合い知ることができる。すぐに受診した方がいいかどうかを判断する材料となり、本当に必要な時に受診することにつながり負担軽減になるという。一方、医療機関側は、重症度が高い患者に集中して医療を行うことが期待でき、また電話問い合わせなどの負担軽減も期待できるという。

今後新潟県では、ヘルスケアICT立県実現プロジェクトの取組みとして、生活習慣病や小児・産科へのしくみづくりを進めていく。生活習慣病については、新潟県十日町市において、街中にて簡易機器でリスクチェックし市町村とデータ連携・共有しフォローアップしていく実証を2月中旬から開始の予定。また、小児・産科においては新潟県村上市において、夜間、専門医にオンラインで相談する仕組みの構築のためのアンケートを2月中旬より実施する予定という。

 

【関連サイト】

救急相談アプリ(BSNアイネット)

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