隆和株式会社(新潟県長岡市)の破産手続開始が決定、県内における新型コロナウイルス関連破たん34件目
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、織物卸を手がける隆和株式会社(新潟県長岡市、設立1984年、資本金2,000万円、玉垣隆一社長、従業員2名)は1月19日、新潟地裁長岡支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には佐藤尚志弁護士(佐藤尚志法律事務所、長岡市)が選任された。負債総額は約1億9,000万円。
同社は1984年設立の織物卸問屋で、メンズ商品を主に取り扱い、大手商社や有名百貨店などを主体に販路を形成、1997年5月期には13億8,148万円の売上高を計上していた。
しかし、市況低迷や海外製品の攻勢などで、2019年5月期の売上高は5億6,758万円に落ち込み、その後も個人消費低迷や新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛などの影響で業績は伸び悩んでいた。また、財務内容も脆弱な体質にあったほか、先行きにおいても好転材料は乏しく、事業継続を断念し、今回の事態に至った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは34件目となる。