新潟県妙高市の予算案、前年度比12・5%減の176億3000万円
新潟県妙高市はこのほど、2020年度当初予算案と主要事業の概要を発表した。一般会計の総額は176億3000万円で、前年度比12・5%減、25億3000万円の減額となった。減額の要因は道の駅あらいの拡張整備事業などが完了するため。全体的にはコンパクトな街づくりや関係人口の拡大に注力する。
関係人口拡大、観光に絞って見てみると、まず、関係人口創出拡大事業(3812万2000円)は、自宅作業などのテレワークの導入など働き方改革が進められている首都圏の企業や、特定の組織に属さないフリーランスを対象として、「仕事+休暇」によるワケーションを切り口にし、受入体制の構築や新規商品開発、プロモーションなどを行う。ワケーションとはテレワークを活用し、普段の職場などから離れ、リゾート地や温泉地などで仕事を継続しつつその地域ならではの活動を行うこと。
具体的には、コワーキングスペースやシェアオフィスなどのテレワーク研修交流施設の整備するため、調査などを行う。建築開始が2021年度、供用開始が2022年5月の予定。
また、観光では、観光誘客推進事業(3378万4000円)として、長野県北信地域と上越地域の自治体や観光団体との連携を強化する。さらに、観光地域づくり推進事業(3634万6000円)では、新たに総合パンフレットを全面改訂するほか、一般社団法人妙高ツーリズムマネジメント自主事業として、妙高市内の山小屋、高谷池ヒュッテでの山開きイベントの開催と誘客に向けた旅行商品の開発などを行う。
さらに、道の駅あらい推進事業(3309万4000円)として、今夏に拡張オープンする予定の同道の駅でのオープニングイベントを実施するほか、芝生広場を活用した誘客促進イベントを開催。同道の駅の案内看板改修・整備も行う。