佐渡・両津地区岩首で伝統の小正月行事「鳥追い」が行われる【(株)佐渡テレビジョン(2022年1月16日)】
両津地区岩首で伝統の小正月行事「鳥追い」がおととい16日に行われました。
行事は、まだ暗い午前4時30分から行われ、集落の小学6年生から中学3年生までの4人が参加しました。
「鳥追い」は、明治時代から続く伝統の小正月行事で、早朝に農作物を荒らす鳥を追い払うため、子どもたちが唄を唄って地域を歩きまわるものです。
昔はサギやカラス、トキなどに作物を荒らされることが多かったことから
年初に害鳥を追い払う儀式として続いています。
行事では、1周約700mの集落を唄いながら3周します。
この日は、冷え込みがきつく、坂や川沿いの道は、凍っていて滑りやすかったものの、子どもたちは懸命に唄い続けていました。
集落を3周すると、熊野神社の本殿の周りを男子は7周、女子は3周します。
主に子どもたちにより受け継がれているこの行事、以前は他の地域でも行われていましたが、少子化などの影響で現在佐渡では、ここ岩首以外では行われていないのではということです。
本殿の周りをまわった後、最後に神社に参拝し終了です。
地域の人は、少子化で参加する子どもも減っているが地域の伝統を受け継ぎたいとしています。