「佐渡島の金山」ユネスコへ国内推薦決定表明を受け、新潟県の花角英世知事がコメント
新潟県の花角英世知事は28日、岸田文雄内閣総理大臣より「佐渡島の金山」を国内推薦するとの表明を受け、報道陣に対してコメントした。
国内推薦の表明について花角知事は、「大変嬉しく思い、ほっとした気分。さあ土俵にあがった、これから相撲だという意味で、やる気が出てくるような感情だ」と話した。
「佐渡島の金山」の世界遺産登録に向けた国内推薦においては、2021年末に文化審議会から答申が出されたものの、「決定ではなく政府内で総合的な検討を行う」と注釈がはいる異例の内容。1月には、花角知事らは文部科学省を訪れ要望するなど、国内推薦の決定に向けた活動を行ってきた。
国会の予算委員会においては、新潟県出身の議員をはじめ複数の議員から国内推薦について発言があったことについて、花角知事は、「大変感謝をしている。高市政調会長から質問があがり質疑応答も拝見していたが、世界遺産登録の実現に向けて支援いただいた」と述べた。
推薦後の登録実現に向けて花角知事は、「これから国が関係国への説明や、ユネスコの諮問機関であるイコモスによる調査などが行われていくことになる。佐渡市や多くの関係者と連携をとりながら、必要な資料やデータなどの対応を出来る限りしていきたい」と話した。
また、花角知事は同日、以下のようなコメントを発表した。
県と佐渡市が今年度のユネスコへの推薦を目指していた「佐渡島の金山」について、本日、岸田総理から国内推薦するとの方針が発表されました。
世界遺産登録の実現を目指し、20年余りに渡り取組を続けてきた本県にとって、昨年末の国の文化審議会世界文化遺産部会の答申に続く、登録実現への大きな一歩であると受け止めております。
これまで数々の御指導・御支援をいただいた関係省庁や国内外の専門家の方々、国・県・市の世界遺産登録推進議員連盟、登録推進県民会議の会員をはじめ応援いただいた県内外の多くの皆様に心より感謝申し上げます。
推薦後、登録の実現までには、ICOMOS(イコモス)による現地調査、ユネスコ世界遺産委員会での審議などに対応していく必要がありますが、今後も佐渡市や多くの関係者の皆様とより一層緊密な連携を図りながら、佐渡金銀山の価値について、国際的な理解が得られるよう、できる限りの取組を進めてまいります。
県内外から佐渡金銀山の世界遺産登録を応援してくださっている皆様におかれましては、世界遺産登録の実現に向けて、引き続き、御理解と御支援を賜りますようお願いいたします。