新潟県上越市の越後薬草、ジンは初回分が初日で完売
上越市の株式会社越後薬草(塚田和志社長)はこのほど、野草を原料にしたスピリッツとジンを発売した。初回分は初日で完売するなど、販売面は好調なスタートを切っている。
発売したのは、「80SPIRITS(ヤソスピリッツ)」と「80GIN(ヤソジン)」の2種類。本業は酵素を中心とした健康食品のメーカーで、完全な新規参入となるが、塚田社長は「『80GIN』は今手に入らない。会社に買いに来るにもいるくらいだ。全国のこだわりのバーに卸していきたい」と話している。
同社は1976年の創業以来、上越地方が全国有数の産地ヨモギを研究、天然ヨモギを原料とした食品や飲料を製造。全国では20社しかないという。その酵素を作る段階でアルコールを発酵するが、従来はアルコールを蒸発させていた。しかし、それを有効活用しようと、2020年1月に酒類製造免許を取得、今回のスピリッツとジンの開発に至った。
ちょうど、現在は世界的なクラフトジンブームが訪れている。「たまたまブームでした」(塚田社長)と笑うが、80種類のハーブが原料の「80SPIRITS」(4,800円)と、それに23種類の野草などを漬けてさらに蒸留させた「80GIN」(5,800円)はこだわりの商品だ。塚田社長は「『80GIN』は店員にバックグラウンドを話してもらい、手売りでやりたい」と話す。
「80GIN」は店舗では新潟市の新潟長谷川屋、東京のグローバル・ジン・ギャラリーで販売。その他は越後薬草公式サイトで販売する。年間で2000本の限定販売とし、2月13日の初回販売は初日で完売した。次回は3月1日に発売する。発売日などはインスタグラムで告知している。
「80SPIRITS」は1万本の販売で、越後薬草公式サイトなどで販売中。今後は小売店にも販路を拡大し、東京や海外にも進出する計画だ。
塚田社長は「飲んで元気になるお酒をつくりたいと思っている。楽しんでものづくりをしていきたい」と話している。
【関連サイト】
https://yaso80gin.jp/