日本航空が新潟県を国内外にPRする「新JAPAN PROJECT新潟」を発表
日本航空(JAL)と新潟県は28日、新潟市内で会見を開き、地域活性化の取り組みの一環として、歴史・文化・自然・グルメを紹介する「新JAPAN PROJECT新潟」を実施すると発表した。
JALは2011年から、航空輸送産業を通じて、独自のネットワークを活かした地域特産品の発掘などの地域産業支援や交流人口の創出による観光振興などを継続的に支援する「新JAPAN PROJECT」に取り組んでおり、今年3月には新潟県を特集するという。
具体的には、機内誌SKYWORD3月号で燕三条の金属加工技術や同地域の農業などを9頁にわたって特集するほか、同紙の英語記事では佐渡の自然・伝統文化などを紹介。さらに、機内で上映される映像では、十日町市の現代アート美術館キナーレや四季折々の姿を見せる清津峡渓谷をはじめ、地場産の食材を用いた店舗のほか、日本三大薬湯が堪能できる松之山温泉、信濃川でのラフティングなど、同市の魅力を多角的に紹介する。
さらに、国内線ファーストクラスの機内食では、Restaurant UOZEN(三条市)の井上和洋氏プロデュースの料理や加茂錦酒造(加茂市)が提供する「加茂錦 荷札酒 純米大吟醸」が振舞われる。機内食は3種類を用意しており、3月の上・中・下旬と時期に応じて異なるメニューが提供されるという。それぞれのメインは「南蛮エビのクリームコロッケ・フキノトウのリゾットを添えて」や「腰の黄金豚のリヨン風」、「新潟産あがの姫牛ローストビーフ」であり、いずれも新潟県産品をふんだんに使用したラインナップとなっている。
このほか、昼食の時間帯には、ガトウ専科(長岡市)の「天使サチ~ガトウ・ショコラ~」や、あめ友商店(加茂市)の「うす氷 小豆と抹茶」が振舞われるという、新潟色に染まった空の旅が満喫できる仕様だ。
JAL取締役専務執行役員の清水新一郎氏は、「ユネスコの世界遺産登録が期待される佐渡をはじめ、アートの里である十日町市や、ものづくりの町として知られる燕三条地域を特集するほか、ツアー面でもダイナミックパッケージやふるさと応援割などを通じて新潟への誘客を図って参ります。3月は国内外に向け新潟の魅力を全力で発信していくので、どうかご期待いただきたい」と意気込みを語った。
また、新潟県知事の花角英世氏は、「新潟県の魅力を取り上げ、集中的にプロモーションする機会をいただけたことにお礼を言いたい。この機会をとらえて、本県の豊かな食文化や自然、伝統文化を大いに内外に発信し、多くの方に認知していただきたい」と話した。