新潟駅・高架駅(第一期)が15日に開業
新幹線と在来線の同一ホーム乗り換え(上下線)は日本初
新幹線と在来線の同一ホーム乗り換えができる新潟駅の高架駅(第一期工事)が15日開業し、午前10時から新潟駅東側連絡通路のカウントダウンボード前でセレモニーが行われた。
新潟駅周辺整備事業の事業主体者として、冒頭にあいさつした篠田昭新潟市長は「新潟駅の高架化、連続立体交差事業は新潟市の南北一体化をすすめ、新潟市の拠点性を高める第一歩となり、新潟駅は(東京方面から)東北への玄関口として新潟市の顔となる。立派になった新潟駅から町の中心へ人の流れができるような、魅力あるまちづくりを進めていく」と話した。
来賓で訪れた米山知事は「(同一ホーム乗り換えで利便性が増すことで)秋田、山形方面の観光需要が増し、新潟駅がその拠点となることを期待する」とあいさつした。また東日本旅客鉄道・今井政人執行役員新潟支社長も「新潟Nプロジェクト」のキャッチコピー「新潟を新型へ。」になぞらえ、今後も積極的にまちづくりに参画していくことを宣言した。
関係者によるテープカットで開業を祝った後、一団は同一乗り換えホーム4番線に出て、新幹線から特急いなほ3号に乗り換える乗客をお出迎え。特急いなほの利用客に新之助の米粉でつくった開業記念パン「ままがっこ」(まま=ごはん、がっこ=漬物、いずれも秋田弁)を手配りした。
新幹線と在来線が、上下線ともに同一ホームで乗り換えられる駅舎が開業するのは日本初となる。利用客の間でも「何度も利用しているが、階段の上り下りがないので乗り換えが大変楽になった」(東京―鶴岡間を利用する50代男性)と好評だった。