北越工業株式会社(新潟県燕市)が2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表、建設機械事業が海外を中心に伸長

北越工業株式会社(新潟県燕市)は31日、2022年3月期第3四半期決算(連結、2021年4月1日から12月31日)を発表した。

売上高267億300万円(対前年同期比11.8%増)、営業利益25億6,900万円(同56.9%増)、経常利益27億9,800万円(同61.2%増)、親会社に帰属する純利益19億100万円(同69.3%増)となった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

 

建設機械事業

おもにエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成していて、同第3四半期は売上高215億3,300万円(対前年同期比19.9%増)、セグメント利益25億6,000万円(同75.6%増)となった。

販売面では、国内は防災・減災、国土強靭化に沿った公共工事は高水準で底堅く推移したが、新型コロナウイルス感染症の影響によって民間投資の新規建設工事は停滞しており、出荷は低調に推移した。

海外においては、とくに北米向けが前年低迷した需要の反動増によって大幅に受注が伸長したことに加え、為替の円安効果もあり売り上げを大きく伸ばした。その他すべての地域においても増加に転じるなど海外全体が顕著に推移した結果、前年同期比で増収となった。

利益面では、前年は本社工場が操業調整を余儀なくされる状況下にあったが、今年は海外向け製品の受注増加により工場の操業度が回復し、円安効果も重なり損益が大幅に改善。この結果、前年同期比で増益となった。

 

産業機械事業

産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、非常用発電機、部品、サービスなどの事業で構成していて、同第3四半期は売上高51億6,900万円(対前年同期比△12.7%)、セグメント利益7億4,900万円(同△16.6%)となった。

販売面では、主力のモータコンプレッサは、製造業の設備投資マインドの復調に加え、10月から開始したコベルコ・コンプレッサ株式会社向けのOEM供給によって堅調に推移したが、前年に伸長したガソリンスタンド向けや排水ポンプ用などの非常用発電機の出荷は一服し、前年同期比で減収となった。

利益面では、売上高の減少に伴い前年同期比で減益となった。

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