新潟県の花角英世知事が定例会見、まん延防止措置から約2週間で「予断を許さない状況」
新潟県の花角英世知事は2日、新潟県庁で定例会見を開き、まん延防止措置適用の効果についてや、佐渡島(さど)の金山の今後の世界遺産登録へ向けた取り組みなどについて語った。
新潟県にまん延防止措置が適用されてからまもなく2週間がたつが、花角知事は「予断を許さない状況だ。ここ数日は減速気味だが、今後突き抜けて拡大していくのか、徐々に落ちていくのか全くわからない状況だ。全国的にも過去最多を更新している中、県内も緊張感を持って見ていく必要がある。一方、医療では昨日、入院待機ステーションを公開したが、県民が安心して医療が受けられるように体制を整えていきたい」と話した。
続けて、「飲食店の営業時間短縮などでリスクのある場面が減っているのは確かだが、オミクロン株は感染力が強い。学校や家庭で感染が広まっている中で、起点となっている飲食店のリスクを抑え込んでも枝葉がたくさんある。そのため、効果がどのように出てくるのか注視していかなければならない」と話した。
佐渡島の金山については、「昨年末に文化審議会から答申が出されて、ここで大きく前進した。さらに、昨日政府がユネスコに推薦書を出したことで、第2歩前に進んだ。20年以上に渡って取り組んできた関係者にとっては大きな前進で、喜びだ。ただし、まだスタートラインに立てたということで、世界遺産登録の実現というゴールに向けてはやるべきことがある。文化遺産としての価値は大きなものがあると思っているので、その点をしっかりと世界各国の関係者に説明していきたい」と話した。
また、4日から開幕する北京オリンピックについては、「県内関係者では代表者が11人いるので、大いに楽しみだ。本番は持てる力を十分に発揮して、悔いのないようにしてもらいたい。それでいい結果が出て、県民が元気なれれば最高だ」と話した。
一方、5月29日投開票の知事選への再選出馬については、「自分に何ができるかを考えている。まだ時間はある」と話した。