新潟市内で6、7例目(県内7,8例目)の新型コロナ感染確認。1人は中央区内の保育園職員、市が発表

説明を行う新潟市

新潟市内で6、7例目の新型コロナウイルスの感染が確認、市が9日発表した。今回確認された2名の患者はいずれも2例目の患者(新潟市東区、60代女性、無職)の濃厚接触者だ。

6例目の患者は新潟市中央区在住の50代女性(国籍日本)で、同市中央区の「新潟市立山潟保育園」(児童104名、職員35名)に勤務している、保育補助を行う保育園職員。この職員は業務上、子供たちとも接触する機会があるという。市が園の管理者であり、保護者に大きな不安を与えているであろうことを考慮し、園名を公表する形となった。

この女性は2月27日、鳥屋野体育館の一般開放時間に卓球室を利用した際、2例目の患者と卓球の練習などを通じて接触があったという。この後、女性は2日まで保育園に勤務。同日、2例目の患者が確認されたとの市の発表後、2例目患者の濃厚接触者である旨を保健所に自ら申し出て、3日から自宅待機を続けていた。この間、37度台の発熱や咳の症状がみられ、9日にPCR検査で陽性が判明した。

市は現在、当該職員の具体的な業務内容を含めた行動歴を調べ、これに基づき濃厚接触者の特定を進めているという。これに伴い、山潟保育園は16日まで臨時休園し、10~11日に関係者に対し接触状況の聞き取りを行い、12日以降は代替保育を検討するとした。具体的には、保育士に体調など聞き取り調査を十分行ったうえで、12日以降は就労の関係で子供の面倒を見ることができないといった必要性の高い世帯に関しては個別に連絡を取り合い、子供たちの面倒をみられる措置を取るという。

山潟保育園では3日、2例目患者の濃厚接触者がいたと判明した段階で一度、職員による園内の消毒を行ったが、今回の件を受け、改めて園内の消毒を実施する予定だという。

また、7例目患者は中央区在住で40代の男性会社員(国籍日本)。詳細な行動歴及び濃厚接触者は現在、調査中だという。この男性は2月24日、新潟市亀田体育館で行われた卓球大会「みんなの卓球オープン大会」(オール・アルビレックス・スポーツクラブ主催)で2例目患者と接触があったという。

市から2例目患者の濃厚接触者(チームメイト・対戦相手・大会運営側職員)の1人である旨伝達があった後、この男性は自宅待機を続けており、この間に37~38度台の発熱や身体のだるさがみられたという。この男性会社員については、市で今後調査を進める中で、業務上で不特定多数の人との接触が想定される場合、業種も含めて公表を検討するという。

患者2名は現在、自宅待機中で、9日中に入院する形で調整を進めているという。2名の入院先については、第2種感染症指定医療機関である新潟市民病院の陰圧室が既に満床(6床)となっているため、第2種感染症指定医療機関である県立新発田病院に1名、新潟市内の協力病院に1名、といった形で手配を進めているという。また、市内の協力病院については、感染防止のため万全の態勢を整えているが、入院患者や利用者に不要な心配を与えることがないよう、市は公表を控えるとした。

また、市では県と協議を進め、既に市内の複数の病院から新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れ先となる旨承諾を得ており、当面の間、新たな患者を受け入れる体制は整っていると説明した。

このほか、市は4例目患者(中央区、自営業、40歳代男性)の母親である5例目患者(70歳代、女性、無職)の行動歴を発表。この女性は2月29日、4例目患者の濃厚接触者である旨市から連絡。2月29日から37度台前半の発熱がみられ、3月4日にPCR検査を行い、5日に陽性が判明。市民病院に入院となった。この女性に関して、現在のところ濃厚接触者は0人だという。

市によれば、現在把握している1~5例目の患者の濃厚接触者は計280人で、内訳は1例目患者54人、2例目患者92人、3例目患者100人、4例目患者34人、5例目患者0人。このうち279人については連絡がついており、1~5例目の患者に関しては、ここから大幅に濃厚接触者の数が増える可能性は低いという。

なお、1~5例目患者のうち4人は、時々咳などの症状がみられるものの、投薬により既に熱が下がってきているという。

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