立川(新潟市)とオーシャンコンストラクト(新発田市)が破産手続開始決定
有限会社立川(新潟市西区寺尾前通2-5-10、資本金300万円、従業員3名)が2月28日、破産手続開始決定を受けた。
東京商工リサーチ新潟支店によると、負債総額は4,068万円(うち金融債務は約2,000万円)。1992年設立の同社は新潟市内の顧客を中心に文具や事務機器などの事務用品の販売し、2004年6月期のピーク時には1億4,500万円の売上を計上。官庁や金融機関、事業所に対する小回りの利いた営業が強みであったが、以降は安売店やネット通販の台頭で販売は縮小。赤字決算も続いていた模様で、資金繰りにも難が生じていた。
近年はピーク時の売上の半分以下まで減少しており、事業回復の見通しも立たない状態に。資金繰りも限界に達し、新潟地裁より破産手続開始決定の措置を受けることとなった。
立川の事後処理は、勝見洋人弁護士(勝見洋人法律事務所、電話025-224-6647)に一任されている。
また3月2日には、株式会社オーシャンコンストラクト(新発田市舟入町1-16-25、資本金400万円、従業員3名)が破産手続開始決定を受けた。
東京商工リサーチ新潟支店によると、負債総額は約4,000万円。同社は2010年に設立された、一般住宅の新築・リフォームや外構・エクステリア工事や造園工事を得意とする建築工事業者。ハウスメーカーや量販店の下請として地元密着での営業を行い、設立2年目の2012年2月期には1億2,011万円の完工高を計上していた。
しかしその後は安定した受注獲得ができず、2019年2月期の完工高は5,673万円にとどまった。赤字決算と債務超過が続き、さらに昨年あたりには代表者も病気になる中、社員を中心とする営業が続けられていたが、今年1月に代表者が死去。事業継続を断念し、新潟地裁新発田支部より破産手続開始決定の措置を受けることとなった。
オーシャンコンストラクトの事後処理は、石戸裕弁護士(弁護士法人砂田徹也法律事務所胎内事務所、電話0254-28-8123)に一任されている。